【渡辺元智氏評論】大阪桐蔭 選手と監督の一体感が呼んだ決勝点

[ 2018年4月5日 09:22 ]

第90回選抜高校野球大会最終日・決勝   大阪桐蔭5―2智弁和歌山 ( 2018年4月4日    甲子園 )

<大阪桐蔭・智弁和歌山>優勝を決め、胴上げされる大阪桐蔭・西谷監督
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 優勝経験校同士の顔合わせとなった決勝を、横浜(神奈川)の監督として春夏計5度の全国優勝を経験した渡辺元智氏(73)が評論した。

 監督として6度目の日本一になった大阪桐蔭・西谷監督のしたたかさを見た試合だった。

 決勝戦という独特の雰囲気の中、失策が絡んで2点ずつを挙げ7回に入った。大阪桐蔭は先頭打者が四球で出塁。ここで智弁和歌山の高嶋監督は先発の池田君から平田君にスイッチした。打ちあぐねていた大阪桐蔭ベンチとしては逆に「いける」と思ったのではないか。1死二塁、宮崎君のカウント2―2からヒットエンドランをかけ決勝タイムリーを引き出した。

 試合がこう着状態のときに西谷監督が使う作戦だが、練習で何度も繰り返し、選手を信頼しての采配。選手も「サインが出る」と感じる一体感の成功だと思う。

 先発は連投の根尾君だった。これはロースコアでの試合を望んだ西谷監督の選択だと思う。無死一塁から併殺を取った2回の根尾君の鮮やかなバント処理は、練習で鍛え上げた結果。攻守とも隙がなく“不沈空母”のようなチームになった。

 智弁和歌山は前日1死も取れずKOされた池田君の好投が決勝戦らしい試合にさせた。日頃から精神面を鍛えてきた高嶋監督ならではの起用。71歳でも大阪桐蔭なにするものぞ!という精神力も凄い。全国の監督たちは高嶋さんを手本に最強チームに挑んでほしい。 (前横浜高監督)

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