青木 2369日ぶり神宮お立ち台「ただいま〜!」

[ 2018年4月5日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―5広島 ( 2018年4月4日    神宮 )

<ヤ・広>お立ち台で叫ぶ青木
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 7年ぶりに古巣・ヤクルトに復帰した青木宣親外野手(36)が4日の広島戦で、復帰後初の複数安打をマークした。初回に中前打、8回には右翼線適時二塁打を放った。本拠・神宮でのレギュラーシーズンでは、11年10月9日以来となる安打と適時打。広島の開幕からの連勝を4で止める勝利で、2万9761人の観衆を沸かせた。

 7年ぶりに上がった本拠地・神宮のお立ち台で青木が絶叫した。「ただいま〜!会いたかったよー!」。懐かしい風景と、ファンの声援。「米国ではヒーロー(インタビュー)ってないから楽しかった。帰ってきてよかったと思う瞬間。神宮のこの空気感が凄く好き」と自然と頬が緩んだ。

 初回2死一塁から中前打。6―5の8回1死一、二塁からは右翼線二塁打で貴重な追加点をもぎ取った。レギュラーシーズンでは、11年10月9日の広島戦以来、2369日ぶりとなる神宮での安打、そして適時打だった。前打者のバレンティンが申告敬遠で回ってきた打席も「何も思わないくらい集中していた」と一振りに懸けた。

 試合前まで打率は・188。日米の「間」の違いに試行錯誤を続ける。この日の試合前も球場での打撃練習後、室内練習場でバットを振った。「タイミングが今日に関してはよかった」と徐々に手応えをつかみつつある。

 逆転負けを喫した前夜。3点ビハインドとなった直後の6回攻撃前の円陣で「まずは1点。それを取ったら2点目、3点目が見えてくる」と声を出した。この日の試合前も、選手ミーティングで「もう一度、野手と投手が一丸となって頑張ろう」と鼓舞した。昨年7勝17敗1分けと大きく負け越した広島に、一度は追いつかれながら突き放した。

 「最近のカープを知らないから」と笑う青木がチームに与える影響は大きい。「それは周りが評価すること。でもそのために帰ってきた。思ったことは積極的に言っていくつもり」。背番号23に導かれ、チームが変わろうとしている。 (町田 利衣)

 ☆青木の前回ヤクルト所属時の神宮での安打 レギュラーシーズンでは11年10月9日の広島戦。5回の本塁クロスプレーで軽い脳振とうを起こしたが、1点を追う8回無死三塁から同点中前打。その後、2死二塁から福地がサヨナラ打を放ち、劇的勝利の立役者となった。ちなみにCSでは、10月31日の巨人との第1S第3戦に1番打者で出場。8回の左翼線二塁打など2安打を決めた。

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