打者・大谷はイチローと並ぶ名選手と「同じスイング」 米殿堂入り記者が証言

[ 2018年4月5日 11:40 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―2インディアンス ( 2018年4月4日    アナハイム )

<エンゼルス・インディアンス>初回2死二、三塁、右中間へ3ランを放つ大谷
Photo By スポニチ

 米国を代表する野球記者として殿堂入りもしたピーター・ギャモンズ記者(72)が、スポニチ本紙の取材にエンゼルス・大谷の二刀流成功を保証した。初アーチを生んだ打撃フォームを、往年の名選手フレッド・リンに例えた。

 「映像分析によると、彼のスイングはあのフレッド・リンと全く同じだった」とギャモンズ氏。リンは75年に史上初めて新人王とリーグMVPを同時受賞した左打ちの強打の外野手。「体が前に寄りかかっても、バットを握る手は後ろにステイバックしている。本当にリンと似ているし、大谷のスイングは美しい」と評価した。

 過去新人王とリーグMVPを同時受賞した選手は、リンと01年のイチローの2人しかいない。今後は二刀流を良いコンディションで継続できるかが焦点となる。その点にも同氏は「野球は変わるもの。70年代の先発ローテーションは4人だった。年間200イニング投げる時代は終わり、先発6人制が増える」と指摘。オープン戦では二刀流に懐疑的な米メディアの論調もあったが、大御所は「彼が二刀流をできない理由はない」と断言した。

 ◆フレッド・リン 1952年2月3日生まれ、イリノイ州シカゴ出身の66歳。南カリフォルニア大から73年ドラフト2巡目でレッドソックスに入団。75年に打率・331、21本塁打、105打点でMVPと新人王を同時受賞した。主に中堅を守りゴールドグラブ賞4度、首位打者1度。球宴ではエンゼルス時代の83年にMVPに輝くなど歴代単独2位の通算4本塁打。メジャー通算1969試合、1960安打、306本塁打、1111打点、打率・283。左投げ左打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月5日のニュース