「打者・大谷」の対応力 不変の飛距離支える“フライングエルボー”

[ 2018年4月5日 11:00 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―2インディアンス ( 2018年4月4日    アナハイム )

<エンゼルス・インディアンス>大谷のすり足の構え
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 メジャー初登板初勝利に続き、打者でも本領を発揮したエンゼルス・大谷。日本ハム時代から取材するスポニチ本紙・柳原直之記者(32)が、「打者・大谷」の対応力に迫った。

 開幕直前に取り組み始めたノーステップ打法。その際、大谷は「(投手は)いろいろな投げ方があるけど、それにアジャストしやすい」と効果を語っていた。メジャーの投手はテークバックがコンパクトで日本の投手のように投球モーションに間がない。従来の大きく右足を上げる形だとタイミングが取りづらく「(打撃フォームで)省けるところはどんどん省いていければ」と言う。イチローがメジャーで振り子打法をやめたのと似ている。

 ただ、こう付け加えた。「大事な部分は変わっていない」。大事な部分とは左脇を空けて、肘を高く上げた「フライングエルボー」と呼ばれる構えのことだ。メジャー通算最多の762本塁打を誇るバリー・ボンズ(元ジャイアンツ)らメジャーリーガーに多く、テークバックを大きく使え、最後に左手でバットを強く押し込めることが可能となる。

 大谷は日本ハム3年目の15年に本格的に取り入れ、打球に力強さが増した。昨年末にはバットを立てて構え、両肩のラインを投手に対して真っすぐにした構えも試していたが、現在の形に再び戻している。オープン戦では打っているポイントが体の正面で差し込まれるケースが目立った。この日の本塁打はノーステップ打法の効果で体の前でボールを捉えて、「フライングエルボー」から左手で押し込み、右中間へ397フィート(約121メートル、スタットキャスト調べ)飛ばした。

 捨てるものは捨て、いいものは残す。「それ(ノーステップ打法)が良い方向に転ばなくなったときに継続していくのか変えなきゃいけないのか、それは自分次第。その準備をしっかりしたい」。大谷は試合後にそう言ったが、納得できた。

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