ヤク6連勝単独首位!“4冠視野”山田様 打って走って3度の大仕事

[ 2015年7月26日 05:30 ]

<ヤ・中>初回2死、山田は左越えソロを放ちつば九郎に迎えられる

セ・リーグ ヤクルト6-5中日

(7月25日 神宮)
 ヤクルトは25日、6―5で中日を下し、今季初の6連勝を飾った。山田哲人内野手(23)が連日の猛打爆発。初回に2試合連発の左越え22号ソロ、6回には勝ち越しの左翼線二塁打を放つなど4安打の固め打ちを見せた。7月は16試合で打率・429、8本塁打、19打点と「夏男」ぶりを発揮。打撃3部門プラス盗塁でセ・リーグ上位3傑に入る活躍で打線を引っ張り、チームは3日以来の単独首位へ浮上した。

 神宮球場の花火と山田の猛打ショーはもはや夏の風物詩だ。21日のDeNA戦(横浜)に続く、今季3度目の4安打で勝利に導いた23歳のスラッガーは「またあしたも花火が上がるので応援に来てください」とお立ち台で声のトーンを上げた。

 「今は振りたいところにバットを振れている。自分のタイミングで打てている。(本塁打は)体の回転で打てました」

 初回に同点に追いつく左越え22号ソロ。リーグトップで同僚・畠山に3差をつけた一発こそ山田の凄さを物語る。内角高めの速球を、左肘を畳み、体の鋭い回転で振り抜いた。「インコースはノーマークにはしていなかった。直感ですよ」とサラリと言った。

 打撃は「インハイが一番難しい」とされるが、山田には当てはまらない。セ・リーグ球団のスコアラーは証言する。「昨年からそうだが、ゾーン別でインハイが一番強い数字が出ている。でもインハイを投げないと抑えられない」。相手の攻め手を消す内角高め打ち。山田は「自分の状態が良ければ打てると信じている。相手の配球は気にしない」と言った。

 昨季、日本人右打者最高の193安打を記録して迎えた今季。4月はマークの厳しさに戸惑った。対応力を上げ、7月は打率・429で、本塁打は月間自己最多の8本。杉村チーフ打撃コーチは「相手のマークの厳しさにも対応できるようになった。ひと皮向けて、本物になった」と語った。進化を示す数字がある。昨年は左投手に打率・278で6本塁打だったが、今年は・367で12本塁打。食い込んでくる球が多い左投手を打ち崩せていることに、杉村コーチも「今年は打撃内容で昨年とは比べものにならない」と評価した。

 5回には左前打で出塁し、二盗を決め生還。6回の左翼線二塁打は決勝打になった。サイクル安打が懸かった8回は左前打。真中監督からも「進塁打はいらない」と3番打者として全幅の信頼を置かれている。

 昨年5月以来の6連勝で単独首位に立った。

 「まだ何試合も残っているので、順位は関係ない。3番に入って得点圏の打席が増えた。点を取ってチームに貢献したいと思っている」

 打率・326、57打点はリーグ3位、17盗塁は同2位と打撃3部門プラス盗塁の「4冠」の可能性を秘めている。夢に向かって数字を積み上げた分だけ、チームは優勝へと近づいていく。 (倉橋 憲史)

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