日本フェンシング いよいよ歴史的決勝戦! ルールは? 団体戦は? 「エペ」って何?

[ 2021年7月30日 18:05 ]

東京五輪第8日 フェンシング団体男子エペ ( 2021年7月30日    幕張メッセ )

フェンシング団体男子エペ日本代表(左から)山田優、加納虹輝、見延和靖、宇山賢(AP)
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 【解説】フェンシングは、2人の選手が向かい合い、片手に持った剣で互いの有効面を攻防する競技。種目はフルーレ、エペ、サーブルの3種目がある。

 試合は、男子・女子それぞれ個人戦と団体戦が実施される。日本が決勝に進出したのは、エペ団体。団体戦は1チーム3名(+1名の交代選手)による総当たり戦で、3分×9セットのうち、45点先取したチームか、または試合終了時により得点を多く取ったチームが勝利となる。

 五輪のフェンシング競技は1896年の第1回アテネ大会で男子フルーレ個人と男子サーブル個人が採用されて以来、各大会において欠かすことなく実施されている。今回の東京五輪では、フルーレ、エペ、サーブルの3種目において、男女とも個人・団体の全12種目を実施している。また、剣やマスクは種目ごとに異なるため、種目間で使い回しはできない。

 【エペ】
 頭の先から足の裏まで、全身が有効面。攻撃の優先権がないため先に突いた方に点が入り、同時突きが有効になる。

 【フルーレ】
 胴体が有効面で、頭や手足への攻撃は無効。攻撃の優先権があり、相手の剣を払うと優先権を奪い返せる。同時突きは判定もしくは無効。また攻撃は「突き」のみが有効で「斬る」のは無効。

 【サーブル】
 腰より上の上半身全てが有効面で、下半身への攻撃は無効。攻撃の優先権があり、攻撃は「突き」だけでなく「斬る」のも有効。

 フェンシングの原型は、欧州で発祥し、発達した剣術。アン・ギャルド(構え)、アレ(始め)などの審判用語をはじめ、公用語としてはフランス語が使われている。欧州での競技人口は多く、特にフランスとイタリアは伝統と実績があり、ROC(ロシア五輪委員会)やハンガリーなども選手を多く輩出している。

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2021年7月30日のニュース