松山英樹〝手探り〟20位発進 五輪初ラウンドで後半失速 コロナ禍での調整不足「影響ある」と丸山HC

[ 2021年7月30日 05:30 ]

東京五輪第7日 ゴルフ男子第1R ( 2021年7月29日    埼玉・霞ケ関CC=7447ヤード、パー71 )

第1ラウンド、1番でティーオフする松山英樹(ゲッティ=共同)
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 男子ゴルフの松山英樹(29=LEXUS)は4バーディー、2ボギーの2アンダー、69で回り、首位と6打差の20位で発進した。星野陸也(25=フリー)は4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー、71で41位。8アンダー、63をマークしたゼップ・シュトラカ(28=オーストリア)が単独首位に立った。60選手が4日間72ホールで争い、予選落ちはない。

 厳しい暑さの中、18ホールを終えた松山は「(前半は)パットが良かったので、いい波に乗ることができたかなと思ったけど、9番以降はいいプレーができなかった」と五輪初ラウンドを悔しげに振り返った。

 3番で3・5メートル、7番で8メートルを沈めるなどチャンスを生かし、8番までに4バーディーを重ねた。しかしボギーを叩いた9番からは我慢の展開となる。第1打を曲げた11番でもボギー。15番は2度も木に当てながら第3打を3メートルに寄せて際どくパーセーブ。「大変なバック9だったけど、ボギーを1個に抑えることができたので良かった」と息をついた。

 フェアウエーキープは14ホール中6ホール、パーオンは18ホール中10ホール。マスターズ王者にとっては不満の残る内容だった。

 今月2日に新型コロナウイルス感染が判明し、米国の自宅で療養した。本格的な練習再開は帰国後。約1カ月ぶりの実戦復帰だった。丸山茂樹ヘッドコーチによると「(前週の米ツアー)3Mオープンに出てから来たかった。(五輪前に)1試合やりたかった」と漏らしていたという。

 体力面も心配された。疲労について松山は「想定内」と答えたが、丸山コーチは「影響はある。10日間、何もしないでこの暑さ。さすがに体力はしんどいと思う」と気遣った。それでも上位が見える位置に踏みとどまった。日本のエースは「コースコンディションは凄くいい。いいショット、いいパットができればスコアは伸びる。明日はチャンスにつけられるように頑張りたい」と言い残し、雨の中でショットの修正に励んだ。

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