日本 スロベニアに116失点完敗…八村が孤軍奮闘34点も“別次元”世界の壁

[ 2021年7月30日 05:30 ]

東京五輪第7日 男子バスケットボール予選リーグ   日本81―116スロベニア ( 2021年7月29日    さいたまスーパーアリーナ )

<日本・スロベニア>第2Q、相手のエース・ドンチッチ(右)とマッチアップする八村(撮影・小海途 良幹)
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 男子1次リーグC組で、世界ランキング42位の日本は同16位のスロベニアに81―116で敗れ、2連敗を喫した。八村塁(23=ウィザーズ)は両チーム最多34得点と気を吐いたが、スロベニアのルカ・ドンチッチ(22=マーベリックス)を中心とした猛攻に屈した。日本は8月1日に世界ランキング4位のアルゼンチンと対戦する。

 日本は第1Qこそ23―29と食らいついたが、NBAのスーパースター、ドンチッチを擁するスロベニアの波状攻撃にのみ込まれ、大量116失点。八村は劣勢の中で両チーム最多の34得点と奮闘したが焼け石に水で「何点取ろうが、負け。タフな試合だった」と視線を落とした。

 序盤からドンチッチを渡辺雄がマークした。だがNBA屈指の実力を持つスターは別次元だった。緩急自在で激しい接触にもプレー精度は落ちず25得点、7アシスト。華麗なパスに揺さぶられ、次第に足が止まる。24得点のドラギッチら脇を固める選手もハイレベルで、次々と失点を重ねた。

 ボールを運ぶ田中や渡辺雄らが厳しいマークを受け、攻撃も停滞。八村が孤立しながら1対1を何とか制して点を重ねる苦しい展開に、渡辺雄も「守備優先でと考えていたが、攻撃でもうちょっと絡まなきゃ」とペースを上げ17得点した。だが攻守で負担が増え、ターンオーバーを犯すなど流れは変えられなかった。強豪ぞろいの世界最終予選を勝ち抜いた相手に力量の差は大きかった。

 2連敗となったが、まだ1試合ある。勝てば、決勝トーナメント進出の可能性もある。アルゼンチンは19年W杯準優勝の難敵。主将の田中は「次(準々決勝)に進むため、次に勝つことが大事。もう一度、チームに声を掛けて、意識を高めて臨みたい」と言えば、渡辺雄は「引きずってもしょうがない。アルゼンチン戦に勝てれば次にいけるチャンスがあるし、可能性はまだゼロじゃない。次に集中したい」と必死に気持ちを奮い立たせた。

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