フェンシングで日本初の金メダル! 男子エペ団体が歴史的快進撃 日本勢金17個は新記録!

[ 2021年7月30日 20:28 ]

東京五輪第8日 フェンシング男子エペ団体 ( 2021年7月30日    幕張メッセ )

金メダルを喜ぶ日本男子エペ団体の選手たち(ロイター)

 フェンシング・男子エペ団体の決勝が行われ、日本はROC(=ロシアオリンピック委員会)を45-36で破り、金メダルを獲得した。フェンシング競技で日本勢が金を獲得するのは史上初の快挙。また、今五輪の日本勢トータル17個目の金となり、過去最多だった64年東京五輪、04年アテネ五輪を更新する新記録となった。

 全員で抱き合って喜んだ。最後は世界ランク2位のビダを加納が攻め続け、45点目を奪うと、歓喜の輪が広がった。夢にまで見た世界一の座だ。

 攻める気持ちが、勝利を手繰り寄せた。世界ランク8位の日本に対して、ROCは7位。しかし、ビダという強敵がいた。3人が総当たりで戦う団体戦で、そのビダに対して、山田は5-4、宇山は8-6、加納は8-3と、全員がリードを広げる“圧勝”だった。

 トップバッターを務めた山田は、「一番最初に勢いをつけたら絶対勝てると信じていたので、そのまま優勝できて、本当にうれしいです」と喜び、アンカーの9人目となった加納は「まだ信じられない。これが夢じゃないことを祈っています」とジョークで振り返り、4人で笑いあった。競技人口も多く、世界との差が大きい「エペ」で、日本が最高のチームワークで金メダルをつかんだ。

 4人の剣士がやってくれた。19年に世界ランクで初めて年間1位を獲得した見延和靖(33=ネクサス)を中心に、宇山賢(29=三菱電機)、加納虹輝(23=JAL)、山田優(27=自衛隊)で臨んだ今大会。ここまで快進撃を続けた。初戦で米国を逆転で下し、迎えた準々決勝では、五輪3連覇で世界ランク1位のフランスを再び逆転で撃破。その勢いのまま準決勝も宿敵・韓国を下して、ついに決勝の舞台まで勝ち上がった。

 日本フェンシング界の金字塔と言えば、08年北京五輪だ。日本フェンシング協会の前会長である太田雄貴氏が男子フルーレ個人で、同競技では日本初の銀メダルを獲得。さらに12年ロンドン五輪では男子フルーレ団体で銀。今回は、それを上回る「金」でもあり、エペ種目としては日本初メダル。歴史を塗り替えた。

 個人の世界ランキングで山田の4位から加納の21位まで全員が上位におり、日本フェンシングで「史上最強」と言われてきた。男子エペ団体は19年3月のワールドカップ・ブエノスアイレス大会で初優勝を飾るなどして、東京五輪では期待を集めていたが、その通りに期待に応える活躍となった。

 団体の愛称は“エペジーーン”。19年に行われた公開練習の際に、野球の“侍ジャパン”のような愛称が欲しいとの話に、見延が「自分たちのことをエペ陣と呼んでいて、ジーンと感動させるチームという思いを込めて“エペジーーン”で。棒(ー)は2つ」と熱く語った。地元開催の五輪で、初の快挙を達成し、列島に大きな感動を与えた。棒2つでは足りない「エペジーーーーーン」となった。

 また、タレントで元陸上競技十種競技の日本王者・武井壮(48)が日本フェンシング協会会長に就任したばかり。新しい風が吹いてきた。

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