“ミレニアム世代”西村優菜 ツアー初優勝&大会史上最年少Vへ王手

[ 2020年9月13日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯第3日 ( 2020年9月12日    岡山・JFE瀬戸内海GC=6640ヤード、パー72 )

8番でパーをセーブして笑顔を見せる西村(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 首位に2打差の2位から出た“ミレニアム世代”西村優菜(20=フリー)が67をマークし、通算11アンダーでプロツアー自身初の首位に浮上。昨年5月のワールドレディースを制した渋野日向子に続くメジャーでのツアー初優勝へ王手をかけた。勝てば14年大会で鈴木愛が記録した20歳128日を更新する20歳40日の大会史上最年少Vとなる。“新世紀世代”笹生優花(19=ICTSI)、“黄金世代”小祝さくら(22=ニトリ)が首位に2打差の4位から逆転優勝を目指す。

 
 その名の通り菜の花のように明るく柔和な笑みをたたえながら荒れ野のようなリンクスを歩いて行く。渋野とはまた違うタイプの“スマイリングシンデレラ”誕生へ西村が夢をつかもうとしている。
 
 「60台でラウンドするのが一つの目標だったので、クリアできてうれしい。雨も上がっていてラッキーでした」
 
 練習場では激しく肩を叩いていた雨がスタートの1番ティーイングエリアに立つとやんでいた。身長1メートル50。小柄で非力な西村にとって雨中の力勝負は不利。天候も味方する中、15番では残り130ヤードの第2打を9Iでピン奥20センチに付けるなど精度の高いショットで68人中最多の7バーディーを奪い、混戦から頭一つ抜け出した。
 
 プロツアー初出場だった16年の日本女子オープンでいきなり6位。ただ、日本タイトルには縁がなく、同じ“ミレニアム世代”にあっても先に脚光を浴びたのは日本女子アマチュア選手権を制した安田祐香と吉田優利、昨年10月の富士通レディースで史上7人目のアマチュア優勝を飾った古江彩佳だった。かつてのナショナルチームの中では4、5番手だったが、同世代の先頭に立つ絶好の好機だ。
 
 後続にいる宿敵とのパワー差を補うためジュニア時代から磨いてきた高弾道の7、9Wも駆使しながらショットの精度で勝負を挑む。そのプレースタイルは笹生の師匠でもある飛ばし屋、尾崎将司を苦しめた同じ大阪出身で1メートル62の小兵ながらツアー通算28勝を挙げた“ドン”杉原輝雄氏にも似ている。
 
 「笹生さんは凄いなあ」とライバルを認めつつ「ゴルフは飛距離がなくてもカバーできると思います」。宮里藍さんに憧れてプロになることを決意した8歳の時から毎日100球連続でパットを決めるまで眠らなかった根性娘。強い気持ちで偉業を目指す。
 
 ◆西村 優菜(にしむら・ゆな)2000年(平12)8月4日生まれ、大阪府堺市出身の19歳。父・武彦さんの影響で5歳からゴルフを始める。大阪・大商大高1年だった16年日本女子オープンで6位となり、JGAナショナルチーム入り。プロツアーにはアマチュア時代も含め26試合に出場して予選通過15度、トップ10入り4度。目標は宮里藍さん、田仁智チョンインジ。コーチは中島敏雅氏。1メートル50、50キロ。血液型O。名前の由来は「優しく菜の花のように明るく」。 

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