松岡修造氏 “自分のテニスを殺す”選択に見えた大坂の進化…全仏クレーも問題ない!

[ 2020年9月13日 21:30 ]

テニス全米オープン第13日   大坂なおみ 1―6、6―3、6―3 ビクトリア・アザレンカ ( 2020年9月12日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

優勝トロフィーにキスする大坂なおみ(AP)
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 【松岡修造氏の目】自分のテニスを殺す勇気ある判断に進化を感じた。第2セット第3ゲーム。15―30となった崖っ縁の状況で、なおみさんがペースを変えた。強打をやめて、空間を使うゆっくりとしたショットを駆使。サーブのスピードも落とした。速い球に対して相手のリズムが合っていたので、変化をつけてミスを誘い出す戦略に変更。今までにはなかったパターン、アイデアで相手を崩し、試合の主導権を引き寄せた。

 第1セットのアザレンカは完璧を超えてミラクルな出来だった。第1サーブ成功率94%で、凡ミスはわずか3本。相手が良すぎて、なおみさんは何をやってもうまくいかず、どんどん力が入ってしまう悪循環に陥っていた。第2セットも第2ゲームで先にブレークを許す展開だったが、そこで冷静に勝つ選択をして流れを変えたのだから素晴らしい。

 初めて4大大会を制した2年前の優勝からは全てが進化した。よく走り、頭を使い、我慢もできる。今のなおみさんが自分のテニスをすれば、対抗できる選手は誰もいない。今後は全仏オープンに向けて苦手とされるクレーコートに舞台を移すが、大きな問題はないだろう。赤土は滑るコートへの対応が難しいが、フットワークが良くなり走らされても軸がぶれないため、崩れることはないと思う。エボリューションはこれからも続く。なおみさん、おめでとう!ありがとう! (スポーツキャスター)

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