渋野21位浮上「とりあえず60台出したかった」青木コーチの“ステーキ”につられ今季初

[ 2020年9月14日 03:22 ]

米女子ゴルフツアー ANAインスピレーション第3日 ( 2020年9月12日    米カリフォルニア州 ミッションヒルズCC=6865ヤード、パー72 )

ホールアウトし河本(手前)と肘タッチをする渋野
Photo By 共同

 52位から出た渋野日向子(21=サントリー)が6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算4アンダーの212で21位に順位を上げた。首位とは8打差。昨年11月の大王製紙エリエール・レディース最終日以来、今季初の60台となった。同じく67の畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)も通算6アンダーで14位に浮上。通算12アンダーの首位にはブルック・ヘンダーソン(23=カナダ)ら2選手が並んだ。

 75とスコアを落とした前夜夕食時の師匠の言葉が60台を意識させたという。青木翔コーチ(37)からの「60台を出したらステーキおごってあげる」の一言。海外メジャー、しかも今季初めて進んだ決勝で67と会心のラウンド。「とりあえず60台を出したかった(笑い)。内容も良かったので100点に近い。絵に描いたようなゴルフができた」。渋野の表情に自信が戻ってきた。

 高速のグリーンに対応すべく、順手からクロスハンドグリップに変えたパットがスコアをけん引した。出だしの10番で8メートル、最終9番でも7メートルのチャンスを沈めるなどパット数は25。「今までと違う」と手応えを感じている。さらに前日ダブルボギーを叩いた18番パー5でリベンジにも成功。池に入れた第3打を、この日は80センチに寄せてバーディー。「絶対にバーディーを取るぞと思っていた」と笑った。首位とは8打差がついたが、21歳は上位だけを見据える。「明日は攻めのゴルフをしてもいいのかな。笑顔で終われるように頑張る」。本場・米国のステーキで、最終日のチャージに備えた。

続きを表示

2020年9月13日のニュース