【荒磯親方 視点】立ち合いで焦り見えた朝乃山 実戦不足が影響か…2日目からしっかり切り替えを

[ 2020年9月13日 20:44 ]

大相撲秋場所初日 ( 2020年9月13日    両国国技館 )

遠藤(手前)にすくい投げで敗れる朝乃山(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 敗れた朝乃山は立ち合いが全てでした。立ち合いが不成立になった時、早く出たいという気持ちが先行して焦ってしまい、体が流れながら当たっていました。2回目も同じく体が流れていました。それを察知した遠藤は下から行って、自然と「後の先」になりました。当たった後は朝乃山が攻めているように見えますが、「先」を取られて下に入られているため、寄ることはできず、投げも決まりませんでした。

 焦ってしまったのは初日独特の緊張感もあったのでしょうが、出稽古ができなかったことも影響していると見ています。部屋には朝乃山以外に関取がいないため実戦的な立ち合いができず、調整の難しさが出た感じです。

 先場所は出なくてもいいところで出てしまって御嶽海や照強に敗れました。ミスをなくすのは全て自分次第です。遠藤戦は完敗だったと思って、しっかり切り替えることです。大関に上がってきた時の立ち合いで相手をぶち壊す立ち合いを確認することが白星につながってくるはずです。(元横綱・稀勢の里)

続きを表示

2020年9月13日のニュース