朝乃山、貴景勝、俺たちが引っ張る!2横綱不在 ともに2度目Vへみなぎる気合

[ 2020年9月13日 05:30 ]

朝乃山
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 大相撲秋場所は13日、東京都墨田区の両国国技館で初日を迎える。白鵬と鶴竜の2横綱が不在の中、朝乃山(26=高砂部屋)と貴景勝(24=千賀ノ浦部屋)の2大関が12日、報道陣の電話取材に応じ、ともに出場力士最高位の立場として重責を担う覚悟を示した。また、本紙評論家の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が秋場所の展望を語った。

 両大関の言葉に看板力士の自覚がにじんだ。番付最上位の東大関・朝乃山が「自分たちが引っ張っていかないといけない。しっかり引っ張っていきたい」と言えば、西大関・貴景勝は「番付上位で両大関なので、自分たちが結果を残していかないといけない」ときっぱり。白鵬、鶴竜が休場し、1983年夏場所以来、37年ぶりに複数横綱全員が初日からいない土俵でともに2度目の優勝を狙う大関2人に気合がみなぎった。

 千秋楽まで優勝争いがもつれた7月場所。朝乃山は終盤に照ノ富士、照強という“チーム伊勢ケ浜部屋”に不覚を取って優勝を逃した。「先場所悔しかった分もあるので、しっかりそれを忘れないようにして15日間、自分の相撲を取りきる」。雪辱の思いも胸に土俵に上がる。

 一方、先場所カド番だった貴景勝は11日目に勝ち越しを決めたが場所前の稽古で痛めた左膝が悪化して休場した。患部の不安は拭えたが、初日はいきなり先場所優勝の照ノ富士戦。元大関との一戦だが「15日間どこかでやるんだから初日も何日目も関係ない」と冷静に捉えた。8月に元大関・北天佑の次女、千葉有希奈さんと婚約。モチベーションを高めて土俵に上がる。

 千秋楽結びの一番が優勝を懸けた両大関の激突となれば、それほど盛り上がる展開もない。先場所の雪辱に燃える朝乃山は「気合を入れて頑張ります」と意気込み、貴景勝は「頑張るだけです」と、いよいよ始まる15日間の戦いに集中力を高めた。

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