新型コロナは風邪と同等? 医師が異論「10代、20代でも亡くなる方を週1回は見ている」

[ 2022年8月2日 18:15 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 医師の倉持仁氏が2日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスをめぐる現状と認識について思いを語った。

 東京都はこの日、新規感染者数が3万842人、報告されたと発表。2日連続で先週の同じ曜日を下回り、わずかながら減少傾向が続いた。倉持氏は「実際こういう数字でみると、やっと横ばいになってきたかなと一見、見えて、病床使用率も余裕あるのかなと見えちゃう」と、数字から受け取られがちな楽観的イメージを指摘した。しかし、「現場ではそもそも発熱したり、症状があっても、医療機関にかかれない、どこにも連絡が付かないとか、そういう不安の中で、恐ろしい状況の中で過ごしている人が日に日に、10万人以上、増えているという状況」と説明。「こういったことは過去になかったわけですから、至急それに適する手当をするべきだと思います」と訴えた。

 デルタ株と比較し、ウイルスの弱毒化を指摘や、風邪と同等との声も挙がっているが、倉持氏は異議を唱える。「昨今、コロナが風邪と同じような、インフルエンザと変わりないという方がいるんですが、今の状況というのはそれを通り越していて、中には10代でも、20代でも亡くなる方を、我々は週に1回とかは見ているんです」と、若い命が失われている現状を説明。「至急、早く検査がきちんとできて、治療薬が届くような仕組みを作らないと、また次の波が来てしまうから、同じことを延々と繰り返すことになってしまいます」とし、「政府としても根本的な対策に全力を挙げて取り組んでいただきたい」と訴えかけた。

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2022年8月2日のニュース