世界的バイオリニスト・佐藤陽子さん死去 72歳肝臓がんで

[ 2022年8月2日 05:30 ]

生前の佐藤陽子さん(遺族提供)
Photo By 共同

 世界的バイオリニストで、版画家・故池田満寿夫さんと結婚を宣言したことでも知られる佐藤陽子(さとう・ようこ)さんが、7月19日、静岡県熱海市の病院で肝臓がんのため死去した。72歳。福島市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 3歳からバイオリンを始め、モスクワ音楽院を首席で卒業。66年にチャイコフスキー国際コンクールで3位入賞、72年にパガニーニ国際コンクールで2位になるなど世界で活躍した。声楽家としてもマリア・カラスに才能を認められ、「蝶々夫人」を国内外で演じ話題を集めた。

 79年に版画家で芥川賞作家の故池田満寿夫さんと出会い、恋に落ちた。外交官だった前夫と離婚したが、池田さん側に妻がいたため、パートナー宣言。82年に熱海市に転居し、“おしどり夫婦”として知られた。97年の池田さん没後は自宅などを市に寄贈した。

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2022年8月2日のニュース