ハライチ岩井 人気急上昇期の苦悩「元気要求されるのがしんどくて」 救われた“恩人”の一言

[ 2022年8月2日 12:07 ]

「ハライチ」岩井勇気
Photo By スポニチ

 お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気(36)が、1日放送のテレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン」(月曜後11・45)にゲスト出演し、芸人としての苦悩の時期を告白した。

 幼稚園からの幼なじみ澤部佑と05年にコンビを結成すると、09年にM-1グランプリ決勝大会に出場するなど、早くからブレーク。翌10年には人気バラエティー番組「ピカルの定理」でピース、平成ノブシコブシ、モンスターエンジンと共演し、人気コンビとして存在を確立した。

 しかし、岩井にとっての苦しい時期は、まさにこの人気急上昇期だったという。お笑い芸人ながら「バラエティー番組が苦手で、向いていないと思っていた」と打ち明け、「『ピカルの定理』で、それが確信に変わった。無理やりテレビ的に明るく振る舞うことが、楽しいと思えなかった」と述懐した。

 当時の岩井の様子を、ノブコブ徳井健太もVTR出演で証言した。「(スタッフが)岩井とすごい綿密な打ち合わせをするんですよ。岩井も岩井で、クリエーティブだから、“こんなのどうですか?”“あんなのどうですか?”って持って行くんですけど、それがことごとくポシャって。うまくいっていなかったと岩井も思っていると思いますね」。すると岩井は「コントを書いて持って行ったりするんですけど、会議では“いいですね~”みたいな、ちょっとだけ膨らませてくれるんですよ。でも(収録では)なかったことになってるんですよ」と、苦々しく語った。

 若くして売れたゆえの苦しみもあったという。「どこに行っても、めちゃくちゃ若かったんで、一番後輩みたいな立ち位置で、それって元気を要求されるじゃないですか?それがしんどくてしょうがなかった」。MCのサンドウィッチマン、アンタッチャブルら、明るく元気に振る舞える芸人に対しても「うらやましいなと思ってましたよ」という。

 苦しみ続ける岩井の魅力にいち早く気付いたのが、タレント坂下千里子だった。それは、人と着眼点が違う岩井のおもしろさだったという。VTRでは「岩井さんがおもしろいということがすべて、人と目の付けどころが違う。そういうのを掘り下げて知っているところだけでも、好きってなっちゃいます」と力説した。

 岩井も坂下を恩人として感謝しているという。「誰も僕に何も言ってくれなかった時に、前室みたいなところで番組で一緒になった時に、“岩井君の毒舌とか、腐った感じとか、あれめちゃくちゃいいから、やっていった方がいいよ”って。その時に、今後の芸能人生は千里さんのためにやろうと」と、思いの丈を打ち明けていた。

 今やお笑いだけでなく、エッセー執筆、漫画やゲームの原作など、多方面に才能を発揮している岩井。伊達みきおから「今、楽しいでしょう?」と聞かれると、「楽しいですね。ストレスなくなりましたね」と話していた。

続きを表示

2022年8月2日のニュース