新型コロナ、世界の共通認識は飛沫<エアロゾル 医師「実効性ある対策が進んでいない」

[ 2022年8月2日 17:59 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 医師の倉持仁氏が2日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスのエアロゾル感染について解説した。

 先月25日に感染症などの専門家グループが開いた会見では、「接触感染がまれであることは世界の科学的なコンセンサス(共通認識)になっている」などの見解が示され、エアロゾル感染の対策に集中すべきとのメッセージが出された。

 エアロゾル感染とは、換気をしなかった場合などに2、3時間、空気中に滞留するウイルスの粒子による感染。日本では飛沫感染の防止策が重視されてきたが、倉持氏は「エアロゾルと飛沫というのは分けて考える必要があるんですね」と前置き。「エアロゾルは、換気が悪い中で長時間、ウイルスが滞留します。こういったことは実は、第1波の時に病院内で大規模クラスターが起こったことがあったんですが、その時から分かっていることなんですね」と説明した。

 一方で「なかなかそれに対する実効性がある対策が、いまだに進んでいないという事実があるということも、なかなか経済活動が正常に動かせない大きな理由の一つです」ともどかしさを口にした。対策としては「ついたての設置や換気扇をより増強するということが大事になってきます」と訴えた。

続きを表示

2022年8月2日のニュース