東京ピークアウト説に医師は慎重 前週比2日連続感染者減も「検査にたどり着いてない方も」

[ 2022年8月2日 20:05 ]

日本テレビ社屋
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 国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授が2日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にリモートで生出演し、東京都の新型コロナウイルス新規感染者の推移について、推測をまじえ解説した。

 東京都はこの日、新規感染者数が3万842人、報告されたと発表。2日連続で先週の同じ曜日を下回り、わずかながら減少傾向が続いた。また番組では、検査陽性率は50%台の高止まりとなっていることを伝えた。

 松本氏は「数だけでいうと先週から減っている感じはしますけど、実際、陽性率が50%とあったように、結局、多くの人が受診したくても受けられない」と、医療ひっ迫で発熱外来などがパンクしている現状を説明。「本当に受けられるのは、必死になって頑張って、家族が感染しているから何とか検査したいという方が、特に積極的に受診している部分がある」と解説した。

 その上で、「そういう意味では、全体的に少し減るような傾向にありますけど、本当に検査にたどり着いてない方も多いという意味では、まだ本当に減ってきているか微妙なのではないかと思います」と分析。ピークアウト説には慎重な見方を示した。

 松本氏の病院でも「外来で、50%というのはむしろ低いくらいで、60%、70%という日も結構あります」といい、「そう簡単には減ってきているという印象は、今のところは受けてはいません」と話すにとどめた。

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2022年8月2日のニュース