柳田 今季初4番でソフトバンク再始動 大砲欠く打線にも藤本監督“ピストル打線”で新4番につなげる

[ 2022年7月2日 04:45 ]

4番DHで試合に臨む柳田

 4番ギータで再始動!新型コロナウイルス感染者が相次ぎ1軍活動を休止していたソフトバンクは、1日のPCR検査で1軍に新規陽性者がいなかったことから、2日の西武戦(ベルーナドーム)へ向け、陰性確認者のみで空路で東京へ移動した。藤本博史監督(58)はオンラインで対応し、柳田悠岐外野手(33)の今季初4番を明言。デスパイネ、グラシアルら大砲を欠く打線を“ピストル打線”と名付け、新4番へつなぐ策で苦境をしのぐ。 

 相次いだ新型コロナ感染で6月29日のロッテ戦、1日の西武戦が延期になったチームが再始動する。PCR陰性判定者のみで編成される急造打線で、西武戦に臨む。藤本監督は「胃が痛いです」と苦悩を口にした。デスパイネ、グラシアルに加え、6本塁打の野村勇、正捕手の甲斐まで自主隔離中だが、待ったなしだ。ほとんどぶっつけ本番。まずは首と肩を痛めて6月26日の日本ハム戦以来の復帰となる柳田主将の「4番DH」を明言した。

 「打つ方は問題ない。柳田、4番にしますよ。4番を核にして状態いい選手を並べていこうかと。(右は)今宮しか残っていない。どこにはめるか。つなぐ野球、つなげる打者のピストル打線になる」

 一発で仕留められる4番の前がポイントになる。指揮官は打率・319と好調な今宮の打順を思案中だ。強打が自慢の右の中谷、左の渡辺が陽性者の代役で昇格するが、定着する保証はない。「主力が帰ってこない間、悪かったら代える。良かったら上げる。2、3日で結果が出なかったら、どんどん入れ替える」。自主隔離中の主力8人は、最短で12日からのオリックス3連戦で復帰の見通し。その間、サバイバル方式で活性化を狙う。

 西武戦の緊急昇格から漏れた愛弟子のリチャードにもチャンスがある。6月29、30日のウエスタン・リーグ阪神戦で2戦連発。「調子は上がっているんじゃないかと考えている」と、入れ替え候補の上位にあがっている。

 1軍は6月28日の投手練習を最後に活動を休止。野手は、その日も動いていない。指揮官は活動休止期間を休養期間としてプラスに捉えている。

 「(野手は)4日間動けていないから、タイミングが取れません。これは(普段は)まずない。(でも)いい休養ができたと考えてくれたら。元気がある。思い切ってやってもらいたい」。4番柳田まで連射でつなぐ、まさに“西武劇”のガンアクションが理想。藤本監督は多くのヒットマン登場を期待している。(井上 満夫)

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2022年7月2日のニュース