近本勢い止まらん 阪神歴代単独3位の27試合連続安打 マートンの球団記録まであと「3」

[ 2022年7月2日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1ー3中日 ( 2022年7月1日    バンテリンD )

<中・神>4回、近本は中前打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 月は変わっても、そのバットの勢いは変わらない。重苦しい雰囲気の中で阪神・近本が、また打った。1点を追う4回無死一塁。2番手左腕・福の5球目、137キロ直球を痛烈なピッチャー返し。ライナーが中前へと抜け、球団歴代単独3位の27試合連続安打だ。

 11年にマートンがつくった30試合連続安打の球団記録まで、あと「3」。高橋慶彦のNPB記録「33」も視界に入った。5月28日のロッテ戦からスタートしたヒット街道は、3カ月目に突入した。

 「とにかく勝つことだけなんで。数のためとか、記録のためとかは全然考えてない」と選手会長は言い続けている。横浜から名古屋へ移動日なしの連戦。それでも全体のアップの前に、一人、外野を走る背番号5の姿があった。7月もチームのために打つ――。その思いは強かった。

 集中して臨んだ近本は8回も今季27度目のマルチとなる遊撃内野安打。直後に二盗を狙ったが、勢い余ってオーバーランで憤死となった。5回2死一、二塁では根尾の151キロに三ゴロに倒れ、9回2死一、二塁でも一ゴロで最後の打者になった。矢野監督は「これだけ続くのは難しいことだが、今は(走者を)還すところにいる。そこらへんもやってくれたら」と注文もつけた。思いは理解している。自身も記録がクローズアップされる状況に満足はしていない。(鈴木 光)

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2022年7月2日のニュース