日本ハム伊藤大海 大谷以来8年ぶりの球団2年目シーズン2完封「拳一個分」の工夫で43日ぶり6勝目

[ 2022年7月2日 18:30 ]

パ・リーグ   日本ハム5―0オリックス ( 2022年7月2日    札幌D )

<日・オ>安達をニゴロに打ち取り完封勝利に笑顔を見せる伊藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの上川畑大悟内野手(25)がオリックス戦(札幌D)の6回に代打で登場。初対戦の山本由伸から右翼線を破る貴重な2点タイムリー二塁打を放った。投げては先発の伊藤大海が完封勝利。チームを連勝に導きカード勝ち越しも決めた。

 伊藤が今季2度目の完封でオリックスの絶対エース由伸に投げ勝った。オリックス打線を散発5安打に抑える快投で5月20日の西武戦以来43日ぶりとなる今季6勝目(6敗)を本拠地で挙げた。日本ハムでの入団2年目以内の投手がシーズン2完封以上するのは14年の大谷翔平以来8年ぶりとなった。

 伊藤との一問一答は以下の通り。

 ――今日の投球。

 「内容自体は別にあんまり良くないですけど、何とか気持ちで最後まで投げれたかなと思います」

 ――最後ピンチ。完封しようと。

 「投手コーチにも『最後行くか?』と言われて『もちろんです』ということで最後行かせてもらって、なんとか0で帰る気持ちだけ持っていきました」

 ――山本と投げ合い。

 「防御率1点台なので、勝つなら完封しかないなってのはあった。なんとかそれを達成できて、そういう強い気持ちが大事だなと改めて思いました」

 ――4月は投げ負けて。

 「内容的には向こうの方が序盤良かったと思いますし、もっと僕がマウンドから(相手投手を)苦しめられるように、そういう投手に僕もなっていきたい」

 ――内容良くなかった部分は。

 「フォアボールであったりとかもっと詰めれる部分はあったのかなと」

 ――直球で詰まらせた。

 「そうですね。困ったらというか、いつもだったらスラ(イダー)かなと思うカウントで今日は後悔したくないなというのがあったので全部真っすぐでいって、それがいい結果につながったので、大したことないボールではありましたけど改めてストレートの大切さ、自信を持って投げ切ることに意味があるなと思いました」

 ――ヒーローで最後は三振をとりたかったと言っていた。

 「9回にいく前の投球練習で右足がつりかけて、1イニングなんとかもってくれという感じだったので」

 ――最後のピンチの時の心境は。

 「あの時は、脚がつりきっちゃってもいいやと」

 ――どちらの脚。
 「右脚ですね」

 ――前回の完封は相手が千賀、今回は山本。好投手との投げ合いは燃えるか。

 「そうですね。もちろん思いますし。相手にまだ引き出されている側かなと、投げ合っていて感じるので、ぼくもそういう立場の投手になっていけるように、山本投手は年齢的には一つ下ですけど、そういうところはリスペクトしてますし、ああいう姿で投げられたならなといい勉強になりました」

 ――投げ勝ったけど、まだまだと。

 「そうですね、勝負として投げ勝った感じはしていないんですけど」

 ――今日はなにか工夫したか。

 「今日はプレートの位置を少し変えた」

 ――どう変えたか。

 「拳一個分、サードベースきっちきっちだったんですけど、拳一個分だけ、はい」

 ――ガールズユニホーム。女の子の視線を感じた。

 「(笑い)。すごくいつもより白いなって思いました景色が。3万人くらいいたんですか?1球1球の拍手だったり、これだけ人が入った札幌ドームで投げたのは初めてだった。また次も来ていただけたら完封します」

 ――手越くんも来ていた。

 「あっ、ぼくと由伸を見に来ているんじゃなくて、手越さん見に来ているんですね(笑い)」

 ――いやいや、みんな伊藤くんと山本由伸投手。

「そうですね。そうであってほしいですね(笑)そうだと思って」

 ――すばらしい投げ合い。

 「慰めみたいなのありがとうございます」

 ――前回の登板前にダルビッシュさんが自身のスタンドFMで、コメントを寄せた伊藤投手にエールを送っていた。

「うれしかったですね。何とか勝ちたかったんですけど…先週の分は取り戻したということで」

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