ソフトバンク・松田17年連続の三塁打で決めた!ギータ不在も熱男がいる「足はまだまだ元気」

[ 2022年4月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7-3オリックス ( 2022年4月7日    ペイペイD )

<ソ・オ>お立ち台で「1、2・3・マッチ!」と叫びポーズするレイ(左)とソフトバンク・松田撮影・岡田 丈靖)     
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 ベテラン健在、17年連続の三塁打で決めた!ソフトバンクは7日、オリックスに7―3で逆転勝ち。6回1死満塁で松田宣浩内野手(38)が、走者一掃の右中間三塁打。柳田悠岐外野手(33)が出場選手登録を抹消された打線を“熱男”が盛り上げ、再加入で今季初先発のコリン・レイ投手(31)に復帰星をプレゼントした。チームは開幕連勝がストップした前夜のうっぷんを晴らす今季最多の11安打7得点で再スタートを切った。

 いつものベンチ前ではなく、三塁ベース上で熱男ポーズがさく裂した。松田は両手を何度も叩き、喜びを爆発させた。走者一掃の決勝打。激走しても体力は有り余っていた。「足はまだまだ元気。左中間、右中間に打ったら、これからもスリーベースを目指しかっこいい走塁をしたい」。2―2の6回1死満塁。こだわってきた右方向への打球は右中間を深々と破り、新人時代から17年連続の三塁打。現役1位を更新する通算67本目で、三塁コーチの村松外野守備走塁コーチが持つ66本も抜いた。

 「キャンプから村松さんと(数を)言っていた。超されたくないからいつもは二塁で止められるけどね。でも、村松さんがめちゃくちゃ喜んでました」

 球団では広瀬叔功に次ぐ歴代2位。プロ野球史上でも11位タイ。屈強な下半身で積み上げてきた。

 今季は生き抜く道を考え、「1本の本塁打より3本のヒット」と確実性を重視。打席内では投手の右、左やプレート位置を確認し、ホームベースからの位置を変える。この日はホームから離れ、外のボールに踏み込んだ。「手が伸びたところで打てた。しっかり右に押し込む感覚が良かった」。全ては17年間の引き出しから生まれた一本だ。

 今季のキャンプではレインボーのバットを持って振り込む姿があった。「これが今年の色。レインボーでいきます」。チームは世代交代の過渡期を迎え、逆風は強まる。それでも「勝負するのは自分」と牙城の三塁で開幕スタメン。今は一塁にも挑んでいる。

 悔しさもあったはずだ。打線は栗原、柳田が離脱。前夜は代役の3番に起用されたが4の0。この日は3番に新人の正木。その中で今季初のマルチ安打もマークした。

 「ギータとクリに頼りがちになることはあった。代わりの選手と今いる選手でタッグを組んで束になってやるしかない。そこの道しるべになれたら」

 苦しいチーム状況だからこそ熱男が黙っている訳にはいかない。「大型連勝では貢献できてなかった」という松田が巻き返し、虹色の1年を駆け抜ける。(福井 亮太)

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2022年4月8日のニュース