ミキハウス11得点大勝、猪原&渡邉の新人コンビが立役者

[ 2022年4月8日 17:58 ]

第50回JABA四国大会予選リーグ   ミキハス11―4JR四国 ( 2022年4月8日    高知市東部総合運動場野球場 )

3点本塁打を放ったミキハウス・猪原隆雅 
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 2年連続の都市対抗野球出場を狙うミキハウスが11安打11得点の猛攻で8回コールド勝ち。勝利の立役者は新人コンビの猪原隆雅外野手(日体大)と渡邉宏祐内野手(神奈川大)だった。

 「追い込まれていましたが、最低限でも外野フライ、最高の形としてヒットでつなごうと。チャンスで回ってくることが多いので、打点を挙げ勝利に導けるようしたいです」

 猪原が持ち前の長打力を見せつけた。2点優勢の3回1死一、三塁。カウント1―2から、やや内寄りのストレートを一閃した。自身公式戦1号となる左越え3点本塁打。4回の犠飛とあわせ計4打点の活躍で、ポイントゲッターとして期待される6番としての役割を果たした。

 大冠(大阪)では強打の捕手として、高3夏の大阪大会で準優勝。日体大では1年からリーグ戦出場の機会を得て、4年春には首位打者(打率・344)とベストナインを獲得した。広角に長打を打て、率も残せるスラッガー。200人を超える大所帯の日体大で主将を任されたキャプテンシーも魅力だ。

 「何としても三塁に進めよう、と。抜けてくれて良かったです」

 2番に入った渡邉も3安打1打点と躍動した。5―1の4回無死二塁。2球目、外寄りのカットボールを右中間への適時二塁打とした。

 渡邉で特筆すべきは、バントの巧さだ。前日7日にあったKMGホールディングス戦との2試合で、送りバントを3度成功。その全てを初球で決め、打線にリズムを呼んだ。「高校の頃からずっとこだわってやってきた部分。一発で決めることを心がけています」。桐光学園(神奈川)の野呂雅之監督から受けた教えを忠実に遂行。機動力を駆使し、好機を確実に生かすミキハウスのスタイルには、最適な選手の一人だ。

 野球と仕事の両立を掲げる同社の理念を、新人2人も理解している。ともに物流管理部に所属。月曜は終日勤務、火~金曜は午前業務、全体練習は午後に入ってからというサイクルだ。

 猪原が「今回のような遠征で大会に参加させていただくときは、職場の方々のサポートがあってのことで、感謝しています」と言えば、渡邉も「一社会人として業務をしっかりやることが野球だけでなく、一人の人間としての成長につながると感じています」と語った。まずは、10日に控える明治安田生命との一戦を制し、予選リーグ突破を目指す。

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