カブス・鈴木 シカゴのファンに強烈なインパクトを残した開幕戦「凄く楽しかった」

[ 2022年4月8日 07:39 ]

ナ・リーグ   カブス5―4ブルワーズ ( 2022年4月7日    シカゴ )

5回、メジャー初安打を放ったカブス・鈴木(AP)
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 カブスの鈴木誠也外野手(27)は7日(日本時間8日)、今季開幕戦となるシカゴでのブルワーズ戦に「6番・右翼」で先発出場。2打数1安打2四球で、メジャー2打席目に初安打となる左前打を放った。鈴木の安打をきっかけにカブスは一時逆転。同点に追いつかれながらも、再度リードし、5―4で開幕白星発進となった。

 メジャーデビュー戦でまずは「結果」を残した鈴木。試合後のインタビューでは、落ち着いた口調で「チームが勝てたのか一番。まだ1試合だけなので、長いシーズンけがなく頑張りたい」と話した。それでも夢見ていた舞台だけに「凄く楽しかった。日本では感じられない盛り上がりがあった。ファンのためにもしっかり頑張りたい」と最後は笑みがこぼれた。

 緊張の1打席目から球が見えていた。1ボール2ストライクと追い込まれながら、3球続けてしっかり見極めて四球。一度もバットを振らなかったのは「狙い球を絞って打席に入った」から。打つと決めたボールが来るまで手を出さず、その結果の四球にだった。

 5回の2打席目は大リーグでのファーストスイングで左前打。これがブルワーズの先発、昨季サイ・ヤング賞の右腕バーンズの攻略につながった。連打で三塁に進んだ鈴木は、8番・ウィズダムの中犠飛で生還し、同点のホームを踏んだ。勢いがついたカブスは、9番・ホーナーの3シーズンぶりの2点本塁打が飛び出し、逆転に成功。「出塁して自分の役割を果たす」という目的を、デビュー戦から見事に実践した。

 じっくりと2四球を選び、好球必打でチャンスメークをし、積極走塁で好機を広げる。いたって冷静に試合に臨むことができた。いつもの自分らしいプレーができた」と鈴木。昨季借金20で地区4位のカブス浮上のキーマンとして、シカゴのファンに強烈なインパクトを与えた背番号27のメジャーデビュー戦だった。

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2022年4月8日のニュース