ソフトバンク 高卒2年目154キロ右腕・田上が支配下復帰「夢なのかな」 あるぞ12日ロッテ戦先発

[ 2022年4月8日 05:30 ]

支配下登録され笑顔で背番号70を指さすソフトバンク・田上(撮影・岡田 丈靖)   
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 ソフトバンクは7日、育成の田上奏大投手(19)と支配下選手契約を結んだと発表した。昨季ドラフト5位で入団も昨年12月に育成契約となっており、支配下に復帰となる。年俸は600万円(推定)。ウエスタン・リーグでは開幕投手も務めており、先発要員として期待される高卒2年目右腕。急成長でつかんだ再支配下で、いきなり12日のロッテ戦(長崎)で先発するプランも浮上した。

 19歳の若鷹から、思わず笑みがこぼれた。昨季ドラフト5位で入団もオフに育成契約。短期間で再び支配下に戻った田上はペイペイドームで会見に臨んだ。

 「とてもびっくりしている。出来過ぎくらいの早さで支配下に戻れたことはうれしい。夢なのかな」

 この日、さっそく1軍に合流し試合前練習で調整した高卒2年目右腕に、いきなり1軍で先発する可能性も浮上した。本来は12日(長崎)のロッテ戦に先発予定だった石川が右足首のコンディション不良で離脱。藤本監督は「そこが空いているなら考えることはある」と田上の12日先発を示唆した。6日に投げた和田もこの日、抹消された。ベテラン左腕の中5日登板を避ける。

 田上は最速154キロの直球を武器に、今季はウエスタン・リーグで開幕投手を務め勝利投手になるなど2軍戦2試合で防御率0・90と安定した結果を残した。叔父は球団OB捕手の田上秀則氏で、入団時に着けていた背番号70に袖を通し、「支配下に戻れるのかという不安はあったけど、上を目指して頑張ってきた。1勝できるように任された場面で役割を果たしたい」と意気込んだ。

 三笠杉彦GMは「フロントの見立て違いと言うか、やっぱり若い人の成長曲線は人それぞれ。とてもうれしいサプライズ」と成長著しい19歳に最大限の評価を送った。(福井 亮太)

 ◇田上 奏大(たのうえ・そうた)2002年(平14)11月26日生まれ、大阪府大阪市出身の19歳。小2から「バイキングジュニア」で野球を始め、投手兼外野手。住之江中時代は「西成ボーイズ」でプレー。履正社では1年秋から外野手としてベンチ入りし、2年春、夏と今夏の交流試合で甲子園出場。ソフトバンクなどで捕手として活躍した大産大付(大阪)の田上秀則監督は叔父にあたる。1メートル85、88キロ。右投げ左打ち。

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2022年4月8日のニュース