サイン伝達の電子機器「ピッチコム」開幕最初の4試合で使った先発投手は5人、使わなかったのは3人

[ 2022年4月8日 11:05 ]

レッズのタイラー・マーレが着用した「ピッチコム」(AP)
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 MLBで今季からバッテリー間のサイン伝達に使用が許可された電子機器「ピッチコム」。捕手が巻くリストバンドには9つのボタンがついていて、1回目で球種、2回目にコースを押して発信。投手の帽子にはレシーバーが付けてあって、デジタルの音声が流れる。

 鈴木誠也選手の出場したカブス対ブルワーズ戦では、カブスのカイル・ヘンドリックスとウィルソン・コントレラスのバッテリーは使用しなかった。春のキャンプでテストしたが、捕手が慣れるに至らなかったようで、練習を重ね、実戦で使えるようにしていくという。ブルワーズのコービン・バーンズとオマー・ナルバエスのバッテリーは使用。違いが顕著だったのは走者二塁のケース。走者の目を気にして捕手が長い複雑なサインを出すこともなく、テンポが良かった。ただ2回、一死二塁で鈴木を迎えたケースでは追い込みながら歩かせている。投球結果は、「ピッチコム」を使わなかったヘンドリックスが5回3分の1で1失点、使ったバーンズが5回3失点で、今日のところは使わなかった側に軍配が上がった。

 他の試合ではロイヤルズのザック・グリンキー、ガーディアンズのシェーン・ビーバー、レッズのタイラー・マーレが使用、カージナルスのアダム・ウエインライト、ブレーブスのマックス・フリードが使用しなかった。パイレーツのJT・ブルーベイカーは走者二塁になってから使用していた。開幕日、ダルビッシュ有のパドレス戦、大谷翔平のエンゼルス戦以前の4試合では、5人の先発投手が使用、3人が未使用となっている。

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2022年4月8日のニュース