【大谷一問一答・2】初球161キロの「意図」 狙われていても「変化球投げるつもりなかった」

[ 2022年4月8日 17:45 ]

ア・リーグ   エンゼルス1ー3アストロズ ( 2022年4月7日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>開幕戦で力投する大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が7日(日本時間8日)、本拠地エンゼルスタジアムで行われたアストロズ戦に「1番・DH兼投手」で先発出場した。投手としては、初回の第1球でいきなり最速100マイル(約161キロ)を計測し、4回2/3、4安打9奪三振1失点と力投。降板後も新ルールの適用でDHとして打席に立ったが無安打に終わり、チームは1-3で敗れて開幕戦黒星を喫した。

 試合後の一問一答は以下の通り。(1から続く)

  ――スプリットが良くなかった理由は。

 「メカニック的な問題かなと思うので。真っすぐも良かったです。球速も出てましたし、コマンドも決まってましたけど、全体的に流れている球があったので。そこがスプリットになった時にイマイチ抑えきれないところかなと思います」

 ――奪三振ショーだった。

「ただ、打たれたのも2ストライク後。もったいなかったところがあるので。先に先制点が取られてしまうと、なかなかいい流れが持っていけないなと。いい投手になってくると、なおさらそういうところがあるかなと思います」

 ――1本が欲しいという思いがあった。

「その通りですね。1本欲しいなというか、三塁まで進んでいたので、後ろもトラウト選手ですし、結果的に大きいフライになりましたけど、自分としてシングルヒット、二塁打でいいと思っていっているので。ただ投げているコースも良かったですし。なかなかそこら辺が、かみ合わないというか良いところに投げられたかなと思いますね」

 ――体の疲れは。暑かった。

「疲労感はオープン戦とはもちろん違うので、これだけ出るのも久々ですし。(疲れは)今のところはないですね。明日の反応次第。明日の反応見て、またメニューを組みたいなと思います」

 ――昨日はどういう過ごし方をしたか。

「昨日は久々に帰ってきて、荷物の整理とか家の整理とかやってましたね」

 ――寝れたかどうか。

「寝れました」

 ――サイン交換で電子機器(※)を使う選択肢はあったか

「ありましたね、もちろん。使う選択肢はもちろんありましたけど、まだ何も試していない状態だったので、キャッチャーも僕もお互い。なので、きょうは使わない方向でいきました」
(※=MLBでは今季からバッテリー間のサイン伝達のための電子機器「ピッチコム」の使用が許可された。捕手は9つのボタンのついたリストバンドを着用し、1回目で球種、2回目にコースを押して発信。投手の帽子につけられたレシーバーからデジタル音声が流れる仕組み)

 ――開幕投手といつものシーズンのマウンドの違い。

「気負いみたいなのはなかったですね。本当に去年からの続きというか、その気持ちでいつも通りマウンドにいったつもりですし。ただ少し力が入る部分はあったと思うので、そこはしようがないかなという部分はあったかなと思います」

 ――80球の球数については。

 「そうですね。ただ、もう次、左打者で打たれていたので、また全然代える場面かなと僕は納得して降りましたし。そこまで球数もかさんでしまったこっちの責任なんで。そういう意味ではゲームマネジメント的には良いとは言えなかったかなと思います」

 ――ファンの声援が凄かった。

「うれしかったですね。それは去年良い成績を残してそういう風に言ってもらえるのは。ありがたいですし、できれば勝って帰るのが一番良かったですけど。そうならなかったので、また来てくれた時に勝って帰ってこれるようにしたいですね」

 ――緊張したか。

「緊張はしなかったですかね。きょうは」

 ――初球に99・8マイル。

 「初球はおそらく振ってくるっていう話をしていたので、変化球を投げるつもりはなかったですし。初めから100マイル投げろって言われていたので。そのつもりでは投げました」

 ――振ってくると分かっていたけど直球を投げた。

 「振ってくるなら1球で終わる可能性もありますし。別に狙われているからといって、他の球種を投げる選択肢ももちろんありながら、そのままで投げても1球で終わる可能性があるので。その選択のほうが確率が高いなと思っていきました」

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