本当にルーキー?広島・栗林、9回に若林、丸、岡本和を3者三振 佐々岡監督「素晴らしかった」

[ 2021年4月25日 19:00 ]

セ・リーグ   広島9―8巨人 ( 2021年4月25日    東京D )

<巨・広>ハイタッチで勝利を喜ぶ栗林(右から3人目) (撮影・光山 貴大)
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 広島のドラフト1位ルーキー右腕・栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が巨人戦(東京D)の9回に6番手として登板。両軍合わせて26安打が飛び交った乱打戦の最後を3者連続三振のパーフェクトリリーフで締めくくり、リーグトップとなる今季8セーブ目を挙げた。

 8―2で迎えた8回に3番手として登板した同期のドラフト2位左腕・森浦が3点を失い、続いて登板したドラフト3位右腕・大道も2失点。さらに7年目左腕・塹江も1点を失ってこの回一挙に6点を失って8―8の同点とされ、先発右腕・野村の今季初勝利が消滅するという緊急事態に陥った。

 それでも打線は直後の9回に先頭で代打に出た中村奨の右中間二塁打から代打・三好の犠打で1死三塁とし、それまで3安打していた菊池涼の中犠飛で勝ち越し。1点しかリードがないしびれる展開の中、その裏、6番手としてマウンドに上がった栗林だったが、若林、丸、岡本和の上位打線をすべて伝家の宝刀フォークで3者連続空振り三振に斬って取った。

 栗林はこれでデビュー戦から12試合、12イニング連続連続無失点で防御率はいまだ0・00のまま。佐々岡真司監督(53)は栗林について前日の9回に連続四球で無死一、二塁のピンチを招きながらも無失点に抑えたことを踏まえつつ「きのうは本人も反省すべきところがあったと思うんで。そこはしっかり修正できた中できょうの登板。そして、ああいうしびれる場面で3者三振。素晴らしかったと思います」と新人離れした24歳に舌を巻いていた。

 なお、栗林のデビューから12試合連続無失点は、ドラフト制後の新人では2019年甲斐野央投手(ソフトバンク)が記録した13試合に次ぐ2位。

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2021年4月25日のニュース