ロッテ・鈴木は“背中で引っ張る男” 常総、法大の同期生・中村がプロ初勝利を祝福

[ 2021年4月25日 16:44 ]

パ・リーグ   ロッテ8―5ソフトバンク ( 2021年4月25日    ZOZOマリン )

NTT東日本の中村迅内野手(NTT東日本野球部提供)
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 ソフトバンク戦でプロ初勝利を挙げたロッテ・鈴木昭汰投手(22)と常総学院―法大で計7年間、チームメートだった中村迅内野手(22=NTT東日本)が祝福しつつ、同期生の投球スタイルをこう表現した。

 「強気のピッチング。左右(の打者)関係なく内角をガンガン突いていく。後ろで守っていて頼もしかった」

 日常生活ではナインと冗談を言い合う明るい性格も、ユニホームを着ればスイッチが入った。「野球になるとガラッと変わる。負けず嫌い。投手陣を背中で引っ張るタイプで試合中はもちろん練習から気合メチャメチャ出して、声を出していたボクは助かりました」。法大4年時、主将の中村を投手リーダーとして鈴木が支え昨春、3季ぶりの東京六大学リーグ優勝を達成。「自分たちの代で絶対勝ちたかった」と振り返った。

 三塁手としてマウンド姿を凝視してきたが、印象に残っているのは中村の失策から同点にされた昨年10月24日の慶大戦。ベンチで「次打つから」と謝ると「頼むわ」と何事もなかったように返されたという。中村は試合に集中し、最終打席でヒットを放った。

 同学年のグループLINEこそあるが、最近は連絡を控えてきた。「心がつながっているんで」。鈴木の登板時の試合速報は常にチェックしつつ、陰ながら応援している。

 中村は社会人野球の名門・NTT東日本に入社。JABA静岡大会、同岡山大会にレギュラー格として奮闘中だ。「レベルは高いけど何とかチームに貢献したい」。同期生に負ける訳にはいかない。

 コロナ禍により、大学卒業時も野球部の祝勝会などは控えた。「いつか皆で集まれれば…」。中村は来たるべき日を楽しみにしていた。(伊藤 幸男)

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