パドレス・ダルビッシュ カーショーに雪辱!進化の7回1失点9K 25球団から勝利達成

[ 2021年4月25日 02:30 ]

ナ・リーグ   パドレス6ー1ドジャース ( 2021年4月23日    ロサンゼルス )

<ドジャース・パドレス>7回1失点の好投で今季2勝目を挙げたダルビッシュ(AP)
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 6日前の雪辱だ。パドレスのダルビッシュ有投手(34)は23日(日本時間24日)、ドジャース戦に先発。前回登板と同様にクレイトン・カーショー投手(33)と投げ合い、7回を4安打1失点、9奪三振で2勝目(1敗)を挙げた。前回登板ではカーショーを上回る投球内容だったが、敗戦投手に。今回は内容も結果も上回った。

 リードを奪われてからの粘り。それが前回との違いであり、進化の証だった。ダルビッシュが「2連敗は避けたい」と強い気持ちで臨んだマウンド。それを実行した。

 「初回から調子は良くなくてメカニック(フォーム)も崩れ気味。集中して、大事なところでちゃんと制球できるように頑張った」

 初回に先制点を失ったが、以降に許した安打は2本だけ。「世界で一番強いチーム」と呼び「隙を見せると一気につけ込んでくる」と警戒するドジャースから前回同様に9三振を奪った。同じ相手にスライダーを決め球に多用し、150キロに迫るカットボールも織り交ぜるなど工夫。3、4、5番と対峙(たいじ)した6回は、雄叫びを上げながら3者連続三振に斬った。

 前回登板は5回2死まで完全投球を演じて7回1安打1失点ながら、6回2安打無失点のカーショーに敗れたが雪辱。調子が悪くても粘れた理由を「昔みたいにフォームが(大きく)崩れることはなくなっている」と明かす。抑えることに集中し「何を相手が一番打つのかとか頭に入っているので、回避しながら投げている」という。ド軍戦は自身初勝利。白星を挙げた相手は25球団目となった。

 「カーショーにはずっと感謝(の気持ち)を持っているので、投げ勝ったかどうかよりもドジャースに勝ったことがうれしい。カーショーと同じフィールドで野球ができるのをいつも幸せに感じます」。親交の深い左腕との投げ合いは、同地区の覇権争いでもある。6、8、9月の直接対決でもエースとして、火花を散らす。

 《最多は野茂&黒田の29》25球団勝利を達成したダルビッシュは、残り5球団のうちロッキーズ、カブス、ブレーブスとの対戦が今後組まれており(それ以外はレンジャーズとオリオールズ)、今季中に28まで伸ばす可能性がある。日本選手最多は野茂英雄(元ドジャース)、黒田博樹(元ヤンキース)の29で、ダルビッシュに次ぐのは田中将(現楽天)と前田(ツインズ)の21。

 ▼ドジャース・カーショー(7回を5安打3失点で2敗目)ミスをして本塁打を打たれたが、長いイニングを投げられたのは良かった。

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