ドラフト1位候補の高知・森木 9球団の前で150キロ快投 6奪三振の決め球、リリース時にも成長の跡

[ 2021年4月25日 05:30 ]

春季高校野球四国大会1回戦   高知3-2鳴門 ( 2021年4月24日    レクザムBP丸亀 )

<高知・鳴門>5回無失点と好投した高知・森木大智
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 響きわたる、乾いたミットの音が進化の証だ。今秋ドラフト上位候補の高知・森木大智(3年)が5回52球で1安打無失点に封じる好救援で準決勝へ導いた。

 「何とかこの1点を守り切ろうということで気持ちが入った。入りがいちばん良かったと思います」

 6番左翼で先発し、5回からマウンドへ。自己最速にあと2キロと迫る150キロを5度計測した。奪った6三振の決め球は全て変化球。武器のスプリットをあえて使わずスライダー、カーブ、カットボールを低めに集めた。昨冬はスクワットなどで下半身を強化。浜口佳久監督(45)も「動画をスローで見ても、リリースの位置が以前より2コマぐらい前で離せるようになった」と成長を認める。

 プロ9球団22人のスカウトが視察。阪神の山本宣史スカウトは「今年見た中で一番いい」と絶賛。楽天の愛敬尚史アマチュアスカウトグループマネジャーも「12人の(1位)候補に入るだろう投手」と高評価が並んだ。この2日間を夏の高知大会の準決勝&決勝の連戦に想定。25日も連投を予定し、「夏の甲子園に行くための高知県大会につながるようないいゲームにできるように」と意気込んだ。(北野 将市)

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