広島・佐々岡監督「奨成が本当によく打ってくれた」 初勝利消えた野村に「申し訳なかった」と気遣いも

[ 2021年4月25日 18:37 ]

セ・リーグ   広島9―8巨人 ( 2021年4月25日    東京D )

<巨・広>栗林(右)を出迎える佐々岡監督 (撮影・森沢裕)
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 今季最多となる16安打を放った広島が、8回に6点差を追いつかれながらも9―8で巨人を下して2連勝。前回のマツダ開催から巨人戦2カード連続勝ち越しとなり、勝率を5割に戻した。

 5回5安打2失点で降板した野村の今季初勝利が懸かっていた8回に森浦、大道、塹江のリリーフ陣が打ち込まれて6点を失い、8―2から一気に8―8の同点となって野村の今季初勝利が消滅。それでも直後の9回、先頭で代打に出た中村奨の右中間二塁打から代打・三好の犠打で1死三塁とチャンスを広げ、それまで3安打していた菊池涼の中犠飛で勝ち越し。最後は新守護神のドラフト1位・栗林がデビューから12試合連続無失点となる3者連続三振で逃げ切った。

 就任2年目の広島・佐々岡真司監督(53)は「8回の裏に追いつかれてイヤな雰囲気の中、(中村)奨成が本当にしぶとくよく打ってくれましたね」とまずは中村奨の一撃に満足げ。9回に若林、丸、岡本和を3者連続三振に仕留めた栗林については、前日の9回に連続四球で無死一、二塁のピンチを招きながらも無失点に抑えたことを踏まえつつ「きのうは本人も反省すべきところがあったと思うんで。そこはしっかり修正できた中できょうの登板。そして、ああいうしびれる場面で3者三振。素晴らしかったと思います」と規格外のルーキーに賛辞を送った。

 「なかなかビッグイニング取れない中で(打線が)つながった中での5点っていうのは大きかった」と3―2と1点差に詰め寄られた直後の6回に一挙5点を挙げた打線をほめた佐々岡監督。それでも「(野村)祐輔も頑張った中で勝ちを消したっていうのは本当に申し訳なかったと思います」と勝利投手の権利を得て降板しながら今季初勝利が消えた野村を気遣っていた。

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