キラリ光った阪神・糸原の“疾走” 「甲子園は何が起こるか分からない」 もぎ取った価値ある2得点

[ 2021年4月25日 18:47 ]

セ・リーグ   阪神7-5DeNA ( 2021年4月25日    甲子園 )

<神・D(6)> 5回2死一、二塁、敵失で生還した糸原を迎える阪神ナイン(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神・サンズの豪快な勝ち越し2ランで白星をたぐり寄せた試合の中で光ったのは、2得点した糸原の走塁だ。

 1点劣勢の7回1死二、三塁。二塁走者だった糸原は、大山のセンターへの同点犠飛でDeNAの本塁送球間に三塁を陥れた。「二塁のままと三塁では、三塁の方がバッテリーミスできないし、配球も違ってくる。プレッシャーをかける意味で積極的な走塁ができたのは良かった。サンズが打ってくれてめちゃくちゃ嬉しかった」。暴投や捕逸で1点…と低めへの変化球も投げずらくなった状況でサンズは2球目の直球を仕留めた。

 5回も糸原は二塁走者として、結果的に田中俊が落球したサンズのマウンド前への高い飛球で生還を果たしていた。「甲子園は何が起こるか分からない。積極的な走塁が出来て、勝ちにつながたのが良かった」。決めつけることなく、“まさか”も頭に入れながらの「疾走」が、シーソーゲームを制した勝利で渋く輝いた。

続きを表示

2021年4月25日のニュース