レッドソックス・沢村 メジャー初勝利、2番手で1回1/3零封 日本人投手40人目

[ 2021年4月25日 02:30 ]

ア・リーグ   レッドソックス6ー5マリナーズ ( 2021年4月23日    ボストン )

<レッドソックス・マリナーズ>4回途中から登板し初勝利を挙げた沢村(AP)
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 レッドソックスの沢村がメジャー初勝利を手にした。3―2の4回2死一、二塁、2番手で登板。ハニガーを91・3マイル(約147キロ)のスプリットで空振り三振に封じた。5回は好守にも助けられ、1回1/3を1安打無失点、3奪三振に抑えた。

 「チームが連敗していたので、チームが勝てて良かった。守りに入ることなく、攻め続けることができた」

 米1年目の今季は登板9試合中、7試合を無失点で防御率1・80。キャンプ中は制球に苦しんだスプリットが徐々に安定感を増している。本人は「手応えというところまではまだ感じてない」と冷静だが、アレックス・コーラ監督は「少しずつ重要なイニングを任せるようにしていて、今日は重要な場面で必要な仕事をやってくれた」と目を細めた。

 試合後、カートに乗って炭酸水をかけられ、この日のメンバー表を贈られるなど祝福された右腕。日本投手では40人目の勝利投手となった。「(深夜)12時越えるくらいまでは余韻に浸って、越えたら明日の戦いに備える」と前を向いた。(杉浦大介通信員)

 《最多勝利は野茂の123》沢村は日本選手で40人目となる大リーグでの白星。また、菊池が日本選手では通算2000度目の先発登板となり、約3時間後に先発したダルビッシュが2001度目となった。どちらも最多は野茂英雄(元ドジャース)で、通算123勝、318度の先発登板を記録している。

 ▼マリナーズ・菊池(4回2/3を2本塁打含む6安打5失点で今季初黒星)ホームランはどちらも中に入ったスライダー。勝負どころで悔いの残る打たれ方をしている。

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