ロッテ50年ぶり8月単独首位!前回1970年はリーグV 角中が本能のV撃「打っちゃってました」

[ 2020年8月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ7―3ソフトバンク ( 2020年8月21日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>6回裏2死一、二塁からロッテ・角中は中前に勝ち越し適時打を放つ(撮影・長久保 豊)
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 これが首位打者を2度獲得した男の本能か。ロッテ・角中は初球を見送るつもりだったが、体が自然と反応した。同点の6回2死一、二塁でサブマリン・高橋礼のシンカーをはじき返した。

 「アンダースローは打席であまり見ないので、1球見てと思っていた。全く打つつもりはなかったけど、気がついたら打っちゃっていました」

 タイミングは完璧。打球はきれいなライナーで中前へ抜けた。二塁から安田が激走する。「あの当たりでホームに還れなかったら後で説教しようと思っていた」。そんな思いも届いた。

 同率首位だったソフトバンクに対し、これで引き分けを挟み4連勝を飾った。13年以来7年ぶりのパ30勝一番乗り。さらに73~82年に実施された前後期制を除けば、8月以降の単独首位はパ・リーグを制覇した70年10月23日以来、実に50年ぶりだ。開幕が遅れ、11月上旬まで続くシーズンとはいえ、2位、3位からの「下克上」でいずれも日本一に輝いた05、10年も8月中には一度も単独首位に立てなかった。

 ただ、殊勲の角中は「自分は昨日から単独首位だと思っていた。選手なんてそんなもの。目先の勝利とシーズンが終わったときに一番上にいることだけを考えている」と天然ぶりを発揮。ロッカールームでは隣の安田をいじるのが日課だ。「厳しい言葉を投げ掛けて、メンタルを鍛えてあげているんです。真の4番にするために」と笑った。

 将棋に例えるならば豪快な攻撃力を誇る安田が「飛車」で、巧みな斜めから攻め込む「角行」こそが角中だ。力と技の融合は打線の破壊力を大きく増す。今季最多の貯金8に「17残塁と多かったけれど、打線がつながった」と井口監督。毎回の14安打が、半世紀ぶりに壁をぶち破った。(横市 勇)

 ▽1970年のロッテ 濃人渉監督が率いて80勝47敗3分け。2位・南海に10.5ゲーム差の大差をつけて10年ぶりのリーグ優勝を果たした。木樽正明が21勝、防御率2.53でMVP。成田文男が25勝で最多勝に輝いた。打線ではアルトマン、ロペスの両助っ人に2年目の有藤通世がリーグ6位の打率.306で25本塁打、80打点。チーム打率.263もリーグ1位だった。日本シリーズはV9時代の巨人に1勝4敗で敗退。

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