オリックス・中嶋監督代行 初陣でジョーンズが初の決勝打 記念球「お父さんに…んな、わけないやろ」

[ 2020年8月22日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3-1西武 ( 2020年8月21日    京セラドーム )

<オ・西(10)>初勝利の中嶋監督代行は「監督笑顔で」のリクエストにお茶目に舌を出す(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスは21日の西武戦で3―1と逆転勝ちし、中嶋聡監督代行(51)が初陣を白星で飾った。アダム・ジョーンズ外野手(35)が同点6号ソロ&来日初の決勝2点打と全3打点。敗れれば自力優勝の可能性が消滅する危機で、チームの連敗を4で止めた。

 守護神ディクソンが最後の打者を打ち取ると、中嶋監督代行は、特徴的なネックウオーマー型マスクの下で笑顔を浮かべた。89年にオリックスとなって以降、監督代行が初陣で白星を飾るのは初めて。敗れれば、自力優勝の可能性が消滅する逆境を乗り越えるダブルの歓喜をかみしめた。

 「いやあ、疲れました。(ジョーンズは)1発で雰囲気を変えてくれる選手。これくらい当たり前。ビックリすることはないです」

 立役者は全3打点のジョーンズだった。1点劣勢の7回先頭で左中間席へ同点6号ソロ。7月30日の日本ハム戦以来の一発を放り込むと、8回1死満塁では宮川の初球143キロ直球を左前へ来日初の決勝2点打を挙げた。

 新指揮官は就任会見で「今は調子を落としているが、最初のころの状態で機能したら得点力は上がる。本来、勝負強い打者」と再生に自信を示していた。漂う覚醒の予感。ジョーンズは「中嶋監督代行からポジティブにプレーしていこうと」と振り返り、いずれの好機もファーストストライクを積極的に仕留めた。54試合目で初のお立ち台に立った超大物が、反攻の起爆剤だ。

 前夜に福良淳一GMから電話で「覚悟しとけよ」と告げられ、決断した。一夜明けて、午前中には指揮を執った大阪・舞洲の球団施設を訪問。試合前にはナインを食堂に集め、「ミスを恐れずに」と呼び掛けた。西村前監督時代の昨季101、20日までの53試合で47犠打はともにリーグ最多だったが、犠打はゼロ。2度の無死一塁はいずれも併殺も「能力があると思っている。併殺も紙一重。抜ければビッグチャンス。正尚であり、ホント良い打線」と信頼を寄せる。積極性という「中嶋カラー」を初戦から打ち出した。

 ディクソンから記念球を受け取り、「子どもみたいやん、それ。お父さんに…んな、わけないやろ」と笑った。借金16は重たいが、よどんでいた空気は振り払った。(湯澤 涼)

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