ブラックマン 出るか“夢の4割”残り35戦で打率.424 79年ぶり歴史的大記録へ高まる期待

[ 2020年8月22日 05:30 ]

79年ぶり4割打者誕生の期待が高まるロッキーズのブラックマン(AP)
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 79年ぶりの4割打者は誕生するのか―――。大リーグでは、1941年にテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)が打率.406をマークしたのを最後に、「4割の壁」を突破した選手はいない。今季は、新型コロナウイルスの影響で60試合制の超短期シーズン。現在、打率.424で全米の注目を集めるロッキーズのチャーリー・ブラックマン外野手(34)が残り35試合で大台に挑む。

 04年にメジャー記録の262安打を放ったイチローの打率は.372だった。大リーグでも78年間、現れていない4割打者。現在、ブラックマンが4割の壁を破る可能性に注目が集まっている。

 「ワシントン・ポスト」紙は20日付で「60試合に短縮されたシーズンと注釈付きだと思っていても、ブラックマンが今歴史に名を刻む番だ」と特集記事を掲載した。20日のアストロズ戦は5打数2安打で打率.424。25試合を終え、いまだ大台をキープしている。

 17年にはナ・リーグで首位打者に輝いた左打ちの34歳は「正直に言うと、ちょっと信用ならないというか…。まだ早い段階だし、現実的な目標じゃない」と言うが周囲の期待は高まる。他にも負傷者リスト入りしているものの、ヤンキースのラメーヒューが打率.411。規定打席に届いてはいないが、打率.417のナショナルズのソトら数選手にチャンスがある。

 1941年のウィリアムズ以降で、打率4割に接近したのは2人。選手会のストライキで8月にシーズンが終わった94年、トニー・グウィンが打率.394。80年はジョージ・ブレットが9月19日まで4割を維持し、最終的に.390だった。

 60試合制でもある今季の規定打席数は186で、現在、ブラックマンは108打席で99打数42安打。必要な78打席を全て打数とした場合は、あと29安打で打率.401となる。「4割を打ちたいと目標にして宣言するようなことはやったことがない。プロセス重視なタイプだから」。ブラックマンは慎重だが、注目は高まる一方だ。 

 ◆チャーリー・ブラックマン 1986年7月1日生まれ、米国テキサス州ダラス出身の34歳。高校時代の04年にマーリンズ、ヤング・ハリス大時代の05年にもレッドソックスからドラフト指名を受けたが固辞。06年にジョージア工科大に転校後、左肘を痛め野手に専念し、08年にロッキーズからドラフト2巡目指名を受けて契約。11年メジャーデビュー。球宴選出4度、シルバースラッガー賞2度などに輝いた。1メートル91、100キロ。左投げ左打ち。

 ◇テッド・ウィリアムズ 1918年8月30日生まれ、米国カリフォルニア州サンディエゴ出身。02年7月5日に83歳で死去。ハーバート・フーバー高在学中に当時マイナーリーグ所属だったパドレスと契約。その後36年にレッドソックスと契約した。39年にメジャーデビュー。42、47年と3冠王を2度獲得するなど首位打者6度、本塁打王4度、打点王4度、MVP2度などに輝き「史上最高の左翼手」とされた。1メートル91、93キロ。右投げ左打ち。

 ≪過去には8人計13度≫2リーグ制となった1901年以降、41年のウィリアムズまで打率4割をマークしたのは8人で計13度。1901年のN・ラジョイの打率.426が最高打率となっている。また、近代野球以前の19世紀では打率4割は28度(20人)記録され、最高打率は1894年のH・ダフィーの打率.440とされている。

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