阪神 西 バント一発合格“秘めた実力”見せた 福留直伝バント

[ 2019年2月16日 05:30 ]

阪神・春季キャンプ ( 2019年2月15日 )

バント練習をする西(撮影・北條 貴史)
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 今春阪神キャンプで初めて投手陣のバント練習がメイン球場で組まれ、新加入の西が“秘めた実力”を見せつけた。1死一塁の設定で一塁方向へ勢いを殺した送りバントを決め、観客席からの拍手を誘った。「大事なことなので。1回で決められたのはよかった」。打撃投手の球とはいえ、本番に近い実戦形式。ファウルもなく、見事に1球目で成功させた。

 DH制のあるパ・リーグでは打席に立つ機会は交流戦などに限られた。投手も攻撃参加するセ・リーグで、しかも先発の役割を担う上でバントは不可欠な技術と言っていい。周囲の助言を受けて周到に準備を進め、日米通算2306安打を誇る名球会打者からも手ほどきを受けていた。

 「コーチや福留さんとかにも教えてもらって、しっかり出来ていると思う」

 実はオリックスでの10年間で通算3犠打。失敗は一度もなく成功率10割を誇った一方、15年からの直近4年間は企図そのものがなかった。矢野監督は「形は悪くない。ちゃんとした形で…」と評価した上で「ただ、慣れていないから。本当のピッチャーになれば、もっと変化球もあったり、まあ、もっと難しくなると思う。今日の段階では形とかもそれなりというか。変な形でやっていなかったから、練習していけばうまくなる」とさらなる上積みに期待を寄せた。

 自らを助け、チームに貢献するためにも、重要な要素。新天地に挑む心意気はバント練習からも伝わった。(長谷川 凡記)

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