【阪神・矢野監督語録】梅野の送球に安定感も「それがすごいとかは別に思わない」

[ 2019年2月16日 09:00 ]

阪神・春季キャンプ ( 2019年2月15日 )

西のバント練習を見て、笑顔の矢野監督(撮影・成瀬 徹)     
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 【矢野監督語録】

 ▼対外試合の翌日の練習 全体的にはバッティングになるのかな。もちろん、個人個人の中で課題を持ってやっていると思うし、こっちも気付いたことは言っている。

 ▼中谷に指導 いや、指導というか「良かったんじゃない」と。マサヒロも追い込まれてから、どうするかというところを上げていければ率も絶対に上がる。もちろん、当たればホームラン打てるバッターやから、全部の数字が上がると思う。昨日(14日)も追い込まれてレフトフライとセンターフライがあったけど、まあ「内容的にはいいんじゃない」と。

 ▼幅のある打撃 ああいうふうに全部のボールを対応せなアカンところで、ストレートに若干差し込まれながらも打っていけたっていうところは幅ができるというか。あれ、変化球来ても、まだ泳げる幅があるから。打ち方的にもすごく、表現的にはありきたりで悪いけど「壁がしっかりしている」というところがね。練習でもずっとそんなことやっているし。「すごく良かったな」とね。

 ▼板山にも助言 板山も自分の打てるボールは打つ力はある。去年も俺もファームでやっていたし。ずっと4番も打ってたりして。力としては十分にあると思うんだけど。自分から打ったヒットを増やしていかないと。「打てた」とか「相手が甘いから」じゃなくて。自分で引っ張り込んできて打つ。カウントを作ったりもそうやし。打球方向もそうやし。

 ▼打率3割に必要なこと 確率を上げようと思えばさ、バットの芯とボールの芯で捉えたヒットって、理想なんだけど。それだけでは3割とかに近づかないと思うのよ。バットの面を広く使いながら、究極を言えば、イチローなんだけど。詰まってでも、先っぽでもヒットにできる。

 ▼練習から訓練を バットの幅を使ってヒットにできるイメージというか、練習というか。いいポイントで、自分のポイントで打ちにいって打つよりは、苦しいようなところまでボールを呼び込みながら、打っていきながら、それでもインコースをどれだけさばけるかなという考えでヒットを打つ。そういうヒットが増えてくれば、逆にカウントが有利になったときは思い切って振れるだろうしね。

 ▼駆け引きも 相手は、そこで打たさないようにボールを投げてくるんだから、そのボールを反応していって、キャッチャーの配球なんかをこっちに引っ張り込んだりとか。俺らはバッターの反応を見て配球を変えたりするけど、どっちかというと、そういうところまだ必要やと思う板山には。そういうことを言った。

 ▼盗塁練習の目的 あれは、もうアウトにして当たり前。だって、バッティングピッチャーの人がピッチャーやってるわけやし、けん制もしてないでしょ。普通にいけば、アウトになる。

 ▼梅野の送球 強さもあったし、コントロールも一番安定していたと思う。だけど、それがすごいとかは別に思わない。試合になればもっと難しい。邪魔されたりとか、球も速いし、曲がったりとか、今日のであそこで投げられるのというのは試合で、たとえばリュウ(梅野)だったらあれぐらいやったら、当たり前という感じじゃないかなと思う。あれを「いいぞ、いいぞ」というレベルでは、まだ控えかなという感じがする。

 ▼マルテが柵越え連発 見てない。振っとったらしいね。自分の中で課題を持っているんじゃない。ここに見に来る人はボンボンとホームラン打ってほしいだろうけど、本人はセンター方向に打っていく、本人の表現では内側から出す、というようなことをよく言うけど。そういうような形で打っていきながらね。そのスイングで相手を威圧感というか、怖いなと思わせるバッターであるとは思っているから、順調にきているんじゃない。

 ▼投手のバント練習 攻撃にももちろん、それで得点につながってくることもあれば、失敗すれば嫌なリズムでマウンド上がらなあかんからね。今日も数は多いわけじゃないけど、ああやってマシンじゃなくて、ああいうふうにやるというのは、ちょっとは試合に近づくと思うから。まだまだ上げていく。そこに関しては若干、厳しめというか。そういう意識でいいんじゃないか。

 ▼バント用の代打も起用 そういう気持ちがあるよ。それぐらい試合の流れの中で6、7回になった時にバントできないっていう判断をしたら代えざるを得ない。たとえば8、9番、まだ続投できる状態だったとしても1点取りにいかんって思ったときには代えなあかんやろうし。そういう危機感持って練習やってくれるってことが、本人のためになるし、チームのためになる。そういうふうなことをピッチャーには説明した。

 ▼球児も順調 ずっといいんじゃない。素晴らしいボール投げてるし。ずっと言っているけど、抑えも決まってないし決めてないし、今のボールやったら十分に抑えいけるんちゃうかなっていう期待を持てるようなボールをずっと投げてくれてるから。楽しみやね。

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2019年2月16日のニュース