巨人・岩隈、初ブルペンで“前進”の40球 進む確認作業「気持ちよく投げられた」

[ 2019年2月16日 08:11 ]

巨人・春季キャンプ ( 2019年2月15日 )

宮本コーチ(左)が見守る中、今キャンプ初のブルペン入りした岩隈(撮影・森沢裕)
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 チームの練習メニューを消化した巨人・岩隈が15日、黒いトレーニングシャツ姿でブルペンに向かった。予定にはなかった移籍後初の投球練習に報道陣も終結。多くの視線を背に捕手を立たせたまま、慎重に、丁寧に感触を確かめていった。

 「5割くらい(の力)。キャッチボールでやっていることを傾斜でやりたかった」

 40球。ゆっくりと、時間をかけて投げ込んだ。「肩とリリースのタイミングが良かった。気持ちよく投げられた」。温暖な沖縄の気候も後押し。キャッチボール時と同じく変化球も試投。ブルペンではフォークとチェンジアップを数球投じた。

 「真っすぐと同じようにリリースすると、あの辺から下がってくるんだなという確認ですね」。日本の公式球を本格的に手にするのは8年ぶりになる。昨オフと1月の自主トレ、キャンプを通じ、指先の感覚を取り戻す作業に取り組んでいる。

 17年9月に右肩の手術を受けた。昨年に米マイナーリーグでの復帰は果たしているが、患部の状態に考慮しながら調整を続けている。宮崎1次キャンプで違和感を感じた右ふくらはぎも完治。「開幕へ、日付は進んでいる。早く状態を上げていけるように」と気持ちも高ぶっている。

 まだ立ち投げ段階。球数も40球あまり。それでも大きな前進である。それを証明するように、背番号21は笑顔で球場を後にした。(川手 達矢)

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2019年2月16日のニュース