江夏氏 球児復活に太鼓判「ボールが若いね 年々、若返っているんじゃないかな」

[ 2019年2月16日 05:30 ]

川藤幸三OB会長(左)とブルペンを視察する江夏豊氏(撮影・北條 貴史)
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 阪神OBで野球解説者の江夏豊氏(70)が15日に宜野座キャンプを訪問し、今季守護神への返り咲きを目指す藤川の投球練習を見て太鼓判を押した。

 「ボールが若いね。年々、若返っているんじゃないかな。以前のようではないだろうが、それに近い真っすぐを投げていたね」

 通算206勝193セーブのレジェンドがブルペンに入ると、直後に藤川が梅野を相手に目の前でピッチングを開始した。捕手の真後ろから迫ってくる火の玉ストレートを体感。07、11年に2度のセーブ王に輝いた直球の復活を感じ取っていた。

 「もう一度、抑えに戻ろうとしている、その気持ちは大したものやね。多くの経験を積んでいるし、あとは連投できる体を作っていって。私の考えですが、プロ野球はエースと4番打者と守護神は日本人選手がやるのがいいと思っている」

 今季の抑えの座を巡っては17年に37セーブでタイトルを獲得し、昨年も32セーブのドリスと一騎打ちの様相。江夏氏はチームの根幹は助っ人に頼らない方がいいとの考えを強調し、『守護神・藤川』がベターだとの持論を展開した。

 「今の野球は7、8、9回を抑えることがいかに大事か。藤川の投球でタイガースの順位が変わってくる」と絶対的な存在感となることまで期待した。

 藤川はブルペンでアウトカウントを設定して打者を立たせるなど実戦をイメージしながら52球を投げた。「ボールが若い?もうホメられても、うれしいことはないですがね」と笑った後、「江夏さんも元気そうでしたね」と続けた。その顔には自信がみなぎっていた。

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