筒香VS番長8年ぶり“夢対決” 新旧チームリーダーが固い絆の18分間

[ 2019年2月16日 05:30 ]

三浦コーチを相手にフリー打撃を行う筒香(撮影・村上 大輔)
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 DeNAの筒香嘉智外野手(27)が15日、宜野湾キャンプで早出特打を敢行した。打撃投手に指名したのは三浦大輔投手コーチ(45)。102球の勝負で、15本の柵越えを放った。1998年以来のリーグ優勝を目指すチームの4番打者と、今季から投手陣を預かる通算172勝の元エースとの固い絆を感じさせた「夢対決」だった。

 全体練習開始1時間前。観客もまばらな中、ホームユニホームに身を包んだ2人がグラウンドに姿を現した。

 筒香 三浦さんに「いつでも投げるよ」と言っていただいていたので「お願いします」と言いました。

 特打の打撃投手を、という主砲の直訴に三浦コーチが「筒香さんからの頼みじゃ断れへんやろ」と快諾。「対決」が実現した。マウンドより少し手前に立った背番号18が投じた第1球を、筒香はファウル。20球目、右翼席に初めて柵越えを放つと、重いマスコットバットから普通のバットに持ち替えた。テンポの良い投球が続き、47球目を右越えへ運ぶと、一度打席を外した。

 筒香 ペース速すぎます。めっちゃ速い。もう少しゆっくりしてください。

 笑顔の番長が再び投げ始める。ペースを取り戻した筒香は、72球目から圧巻の4連発。すると87球目に球場の雰囲気が一変した。流れ始めたのは、三浦コーチの現役時代の登場曲だった竹内力「リーゼントブルース」。思わず笑みがこぼれた。

 三浦コーチ 恥ずかしいわ。照れくさい。でも次の球は唯一、力を入れちゃったよ。

 曲に乗せられたのか。「本気」で投げた88球目で詰まらせ二ゴロに打ち取ると、小さくうなずいた。入団1年目だった10年のシート打撃、翌11年のフリー打撃以来の対決。102球の名勝負は、15本の柵越えで幕を閉じ、握手を交わした両者に笑顔の花が咲いた。

 筒香 長い時間打たせていただいたのは初めてのことで、うれしい。貴重ないい時間を過ごせました。打つ数が必要と思った時、またお願いするかもしれません。

 三浦コーチ チームメートですから、いい状態でシーズンに入ってほしい。ヘッドスピードが速いし、一球一球考えながら打っていると感じました。指名があれば、いつでも手伝います。

 再戦の可能性も口にした筒香は、早出で投げてくれたコーチへ「ピュっときていて凄くいい球だった」と感謝を述べた。一方で…。「現役復帰?ちょっと厳しいんじゃないですか?」。愛とユーモアにあふれた、18分間の競演だった。(町田 利衣)

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