オリ伊藤、DeNAに電撃トレード 球団に「感謝」近く会見へ

[ 2018年7月10日 05:30 ]

(左上から時計回りに)オリックス伊藤光捕手、赤間謙投手、DeNA白崎浩之内野手、高城俊人捕手
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 オリックス・伊藤光捕手(29)、赤間謙投手(27)とDeNA・白崎浩之内野手(27)、高城俊人(25)の2対2の交換トレードが成立し、9日に両球団から発表された。伊藤はオリックスで16年まで選手会長を務めた11年目の生え抜き。金子と名バッテリーを組んできた「チームの顔」を放出して課題だった右打ちの内野手を補強し、上位浮上への戦力整備に打って出た。

 悲願の22年ぶり優勝へ強い本気度が表れた。午後1時。電撃的に発表されたDeNAとの交換トレードに「伊藤光」の名前があった。前選手会長の放出。伊藤は球団を通じても心境を明かした。

 「突然のことで驚いています。ケガで歩くこともできなかった自分を救ってくれたオリックス球団、切磋琢磨(せっさたくま)してきたチームメート、育ててくれた監督、コーチ、支えてくれたファンの皆さんに感謝の言葉しかありません」

 高卒1年目からデビューし、5年目の13年には137試合に出場して正捕手に定着。14年にはベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し、金子との名コンビで最優秀バッテリー賞にも輝いた。

 特に近年最もリーグ優勝に近づいた14年の激闘が記憶に新しい。ソフトバンクと優勝を争い、10月2日の最後の直接対決では延長10回の末にサヨナラ負けして優勝の可能性が消滅。本塁付近でうずくまって涙した姿はファンの共感を呼んだ。

 若月の台頭もあり、今季は4月18日に登録を外れた後は2軍暮らし。長村裕之球団本部長は「(両球団)どちらの要望というより、いろいろなやりとりをする中で決まったこと。心機一転して、もう一花咲かせてほしいと本人にも伝えました」と説明した。

 獲得した2人のうち同本部長が「思い切りのいい力強いスイングをする打者」と期待を寄せるのが白崎だ。小谷野が下半身のコンディション不良、中島が左太腿裏の肉離れで離脱中で、右打ちの内野手が手薄だった。伊藤という代償を払ってまで上位進出への弱点を補った。

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2018年7月10日のニュース