阪神ロサリオ実戦復帰で2の2 新打法で復調兆し「状態いい」

[ 2018年7月10日 05:30 ]

塁上でおどけた表情を見せるロサリオ(撮影・大森 寛明)
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 腰の張りを訴えて別メニュー調整を続けていた阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が9日、ウエスタン・リーグの中日戦に「5番・DH」で実戦復帰し、2打数2安打と復調の兆しを見せた。球を手元に引きつけて打つ新打法で、苦手とする外角の変化球もしっかり見極めた。視察した金本知憲監督(50)は「本人がいい感覚をつかめているのはプラス」と悩める主砲に上がり目を見いだした。

 6月30日に腰の張りを訴え、2軍で別メニュー調整を続けていたロサリオが10日ぶりに実戦復帰した。くしくも広島3連戦が中止となったために2軍戦視察に訪れた金本監督の前で快音を連発。頼もしいコメントも残し、バットと言葉で猛アピールを敢行した。

 「いい感触で打てたと思っている。100%のスイングができていて状態はいいので、早くチャンスがつかめるようにしたいね」

 右腕の阿知羅に対して初回2死無走者の第1打席からバットが火を吹いた。カウント1―2から誘い球を見極めた後、6球目の外角低め142キロ直球をライナーで左前へはじき返した。さらに3回1死一塁の第2打席では粘り強さも発揮。カウント2―2から、ファウル、見送り、ファウル、ファウルと食らいつき、最後は143キロ直球を再び左前打に仕留めた。降格後は課題とする外角に逃げる変化球への対応策として球を手元まで引きつける新打法に着手。その成果を誇示した。

 見守った指揮官も復調の兆しを感じ取っていた。6月21日に2軍戦を視察した際には4打数1安打のロサリオについて「まだ見ましょう」と話すにとどめていたが、この日はコメントのニュアンスが変わった。合宿所・虎風荘で本人と言葉も交わし、「だいぶ明るかった。いつもあれくらい明るくやってくれたらいいのに。本人は“いつでも行ける”と言っていた」と精神面の充実ぶりに頬を緩めた。

 肝心の打撃の状態に関しては「どうかな。打ったのはストレートやからね。変化球の対応…見逃しとかは出来ていたけど。まだ分からん」と慎重に言葉を選んだ。その上で「本人はいい感覚みたいやけどね。呼び込んで打つような打ち方がね。それに変えて良い感じだとは言っていた。2打席やから分からんけど、本人が良い感覚をつかめているというのはプラスに思えるけどね」とも続けた。少なくとも上がり目は見いだしたと言えそうだ。

 球宴期間中の1軍練習への招集などは未定。ただロサリオが後半戦の逆襲のキーマンであることは間違いない。(惟任 貴信)

 ≪今季のロサリオ≫

 ☆開幕 3月30日からの巨人3連戦に4番一塁で出場し、全3試合で安打と打点を記録。第3戦は4回に野上から来日初本塁打。

 ☆打率低下 5月4日中日戦は5打席凡退。3試合13打席連続無安打となり、金本監督「メンタルが参っているわ。それが打席でも出ている」

 ☆4番外れる 15打席連続無安打を受けて5月12日広島戦では開幕33試合目で初の5番。金本監督「打線の流れとして彼で切れるわけですから、その前で点を取ろう、という策」

 ☆7番まで降格 5月19日中日戦で4番復帰後も状態が上向かず。同27日巨人戦で初の7番。金本監督「メンタルが楽なところで」

 ☆スタメン落ち 6月2日西武戦、49試合目で先発から名前が消える。金本監督「今日の投手(多和田)は、ちょっと無理だなというのがあったから」

 ☆2軍降格 6月3日に出場選手登録を抹消。

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