【滋賀】マンモススタンドが揺れた!甲西を後押しした大声援

[ 2018年7月10日 08:00 ]

第67回大会準々決勝   甲西6―5東北 ( 1985年8月19日    甲子園 )

<甲西・東北>9回2死二塁、甲西・安富が右翼線にサヨナラ打。ガックリの東北・佐々木を尻目にガッツポーズ
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 【スポニチ社員が選ぶわが故郷のベストゲーム】この夏、全国高校野球選手権大会は100回目。ふるさとチームの甲子園での活躍に熱くなった記憶を、北北海道から沖縄まで、今夏の代表校数と同じ56人のスポニチ社員がつづります。

 阪神タイガースが21年ぶりの優勝を果たした年、夏の甲子園では滋賀県勢の快進撃があった。初出場のミラクル甲西が県勢2度目のベスト4進出。延長11回に逆転サヨナラ勝ちした3回戦の久留米商戦も捨てがたいが、やはり佐々木主浩擁する東北との激戦は忘れられない。準々決勝第4試合、入社1年目の私は記者席で試合を見ていた。

 甲西が先制した試合は、4回に東北が逆転。6回、甲西が追いつき7回に勝ち越し。しかし、東北は8回に同点、9回に1点を勝ち越した。強豪校相手によくやった……。もはや勝敗を超え、壮絶なシーソーゲームに感動していたからか、逆転は期待していなかった。

 9回裏、1死から3番奥村が右前打で出塁し二盗を決めた。4番石躍の一ゴロがエラーを呼び同点とすると、2死二塁で6番安富が右翼線にサヨナラ打。鳥肌が立つ劇的逆転勝利だった。ナイター照明に照らされた球場が私の目にはキラキラと輝いて見えた。

 試合もすごかったが、甲子園のムードに何より驚いた。甲西を後押しする大声援で完全アウェーに立たされた東北が気の毒に思えたほど。マンモススタンドが揺れる、がまさにこの時の形容にぴったりだった。

 準決勝ではKKがいたPL学園に大敗した。でも、当時まだ弱いイメージが強かった滋賀県勢も捨てたもんじゃない、と思わせてくれた大会だった。

 ◆田中 貴久(大阪本社報道部)滋賀県八日市市(現東近江市)出身。彦根東高校在籍時、甲子園は遠い存在だったが、最近ちょくちょく出場することになって戸惑っている。

 <滋賀データ>

夏の出場 48回(通算31勝48敗)

最高成績 準優勝1回(近江=2001年)

最多出場 近江(12)

最多勝利 近江(9)

出場経験 17校、うち未勝利9校

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