【京都】日星エースの吉見 完全試合スルリも完封一番乗り

[ 2018年7月10日 05:45 ]

第100回全国高校野球選手権京都大会1回戦   日星1―0京都明徳 ( 2018年7月9日    わかさスタジアム京都 )

9回裏2死、最終打者を打ち取りガッツポーズする日星・吉見(撮影・後藤 正志)
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 第100回全国高校野球選手権記念大会(8月5日から17日間、甲子園)の京都大会が9日、わかさスタジアム京都で開幕した。ナイター照明がともった第2試合は、日星の吉見誠弥投手(3年)が8回2死まで圧巻の完全投球。大記録は逃したが、完封一番乗りの快投だった。西日本豪雨の影響で2日延びた開会式では龍谷大平安の松田憲之朗主将(3年)が宣誓の冒頭で被災者を悼んだ。

 最後の打者を二ゴロに仕留めた日星・吉見は右拳に力を込めた。西日本豪雨の影響で2日延びた、大会初日。快挙を逃したとはいえ、ナイター照明に照らされたその表情には充実感がにじんだ。圧巻の1安打1四球で完封一番乗りだ。

 会場がため息に包まれたのは8回2死の場面だ。打者・島津の打球が右翼手のグラブをかすめて右前で弾み、完全投球が止まった。「勝つことだけを考えていましたから」。大記録が途切れても最後まで集中力は切らさなかった。スライダー、チェンジアップを効果的にちりばめた快投で投げ抜いた。

 学校のある舞鶴市は大きな被害を受けた。道路など交通網が寸断され、3日間は練習できなかったという。兵庫県丹波市から通学する背番号1も自然災害の猛威に不安な時を過ごした。投球練習は試合前日の20球のみ。山中始之監督は「気持ちの強い子。吉見さまさまです」と称えた。

 攻撃でも8回に右前打で出塁し、1死二、三塁から暴投で決勝の本塁生還。投打にわたる活躍で2回戦進出へ導いた。グラブに刻む文字は『ピンチ上等』――。「ピンチの時は見ますけど、今日は見なかったです」と屈託なく笑った。(吉仲 博幸)

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