元Gマイコが初球宴選出「夢かなった」日本で磨いた制球武器に

[ 2018年7月10日 05:30 ]

オールスターに選出された元巨人のマイコラス(AP)
Photo By AP

 大リーグは8日(日本時間9日)、17日(同18日)にワシントンで行われるオールスター戦のメンバーを発表した。エンゼルスの大谷をはじめ、日本選手の選出はなく、前巨人のマイルズ・マイコラス投手(29=カージナルス)が初めて選ばれた。ファン投票の最多得票はアの二塁手のアルテューベ(アストロズ)で484万9630票。ナは一塁手のF・フリーマン(ブレーブス)の403万9219票がトップだった。

 日本でブレークした右腕が、メジャーでさらに大きく花を咲かせた。大リーグ機構の推薦による選出が発表されたマイコラスは、米メディアの取材に「夢がかなった」と3度繰り返したという。

 「とても興奮している。自分にとっても家族にとっても素晴らしいこと」

 ここまで109回1/3を投げ9勝(3敗)、防御率2・63、whip(1回当たりに許した走者)1・03などはいずれもチームトップで、ナ・リーグでも上位。平均球速94マイル(約151キロ)は、メジャー平均の93マイル(約150キロ)と大差はないが、際立っているのが、リーグで2番目に少ない9回当たり与四球1・40という制球力だ。

 14年までの3年間では主にリリーフで4勝6敗、防御率5・32だった右腕が、巨人で制球重視の投球を身につ付けて変わった。「日本と同じように投げて、同じような結果が出ればいいと思った」。オフにカージナルスと2年総額1500万ドル(約16億5000万円)で契約した期待に存分に応えている。

 マイク・マシーニー監督は「ここ(メジャー)に戻ってきたことを誇りに思うべき。(成功の)ユニークな背景を持つ選手を見るのはうれしい」と日本経由のサクセスストーリーを称えた。米復帰後、変わったのは巨人で生やせなかった口ひげくらい。夢舞台でも持ち前の制球力を発揮する。

続きを表示

2018年7月10日のニュース