萌寧 ロングパンツで伸びた6差6位 直射日光対策で集中力切らさず

[ 2021年8月6日 05:30 ]

東京五輪第14日 ゴルフ女子第2日 ( 2021年8月5日    埼玉・霞ケ関CC=6648ヤード、パー71 )

16位から出た稲見は1イーグル、5バーディー、1ボギーの65と伸ばし、通算7アンダーの6位に浮上した(AP)
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 16位から出た稲見萌寧(22=都築電気)が1イーグル、5バーディー、1ボギーの65と伸ばし、通算7アンダーの6位に浮上した。62をマークし、通算13アンダーの首位に立ったネリー・コルダ(23=米国)とは6打差。畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は68で通算4アンダーの11位、フィリピン代表の笹生優花(20=ICTSI)も68で通算イーブンパーの34位につけた。

 ティー位置が大きく前に出され、ワンオン可能となった6番パー4。第1打をグリーン奥のエッジに運んだ稲見は、ウエッジで15ヤードの2打目をカップに直接沈めた。“チップインイーグル”を同組の選手から祝福され、満面の笑みでグータッチ。会心の一打で勢いに乗り、6つスコアを伸ばして上位争いに名乗りを上げた。

 「入るとは思わなかったけど、狙い通り。イーグルを取ることができたのが大きい。全体的に良かった」

 武器のショットが好調だ。2日間を通じてフェアウエーキープ率は1位の85・71%、パーオン率80・56%も3位。好調の要因の一つが集中力。前日はショートパンツだったが、最高気温が35度を超えたこの日はあえてロング丈を着用した。「脚に直射日光を当てないように。疲労も変わる」。最後まで集中を保ち、18番をバーディーで締めた。

 今月1日、優勝争いの末に4位だった松山英樹から「男子でメダルを獲れなかったから女子で頑張ってほしい」とエールを送られた。メダル圏内の2位タイとは2打差。「あまりメダルを気にせず、自分のスコアを伸ばせたら」。まずは目の前の一打に集中。その先に、結果がついてくると信じている。

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2021年8月6日のニュース