アーチェリーで銅2つの古川高晴「パリで金メダルと混合メダル目指す」山内梓とともに近大訪問

[ 2021年8月6日 13:47 ]

母校で所属の近大を訪れた古川高晴(左)と山内梓
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 東京五輪アーチェリーの男子団体と個人で銅メダルを獲得した古川高晴(36)、女子個人と団体、混合に出場した山内梓(22=ともに近大職)が6日、東大阪市の母校・近大で細井美彦学長らに試合結果を報告した。

 日本勢として初めて同一大会で個人と団体のメダルを獲得した古川は笑みを浮かべながら振り返った。「たくさんの人に励ましの言葉をもらった」とボランティアをはじめ大会運営に尽力した関係者に感謝。2つのメダル獲得できた理由として家族の支えとともに、近大洋弓部の山田秀明監督、金清泰(キム・チョンテ)コーチの存在を挙げた。心酔している2人の指導者は日本代表に同行できなかったため、本番の約2カ月前から離ればなれ。調子を崩し、本戦前のランキングラウンドは「ボロボロで経験がない順位」だった。山田監督に連絡すると「いつもなら怒られるけど、僕が本当に苦しい声を出していたのか、温かい声をかけていただいた」。金コーチからはフォーム修正のための助言をもらい見事に立て直した。

 古川は04年アテネから5大会連続出場している。16年リオデジャネイロ大会は時差12時間で昼夜逆転していたが、東京開催の今回は時差がないため「昼間に何回も連絡を取れたのは大きかった」と地の利を生かした勝利でもあったという。

 気持ちは既に24年パリ大会に向いている。「銅メダルを獲った直後はうれしかった。でも興奮が冷めると、もうちょっとで(団体の)準決勝を勝てたなとか、個人もコーチボックスに山田監督や金コーチがいたら違った結果だったのかなと思った。チャンスをもう少しうまくつかめれば決勝にいけて金メダルをつかめたかもしれない」。3年後の五輪での目標は2つある。「銀メダルと銅メダルは獲得したので、金メダル。そして混合のメダルを目指したい。(混合のペア候補は)隣に山内選手がいるし、ミキハウスの杉本(智美)選手と組んだこともある」とメダルコレクションを増やすことを誓った。

 一方、選考会の激戦をくぐり抜けて五輪初出場した山内は個人17位、団体5位など思うような結果を残せなかった。「個人的には悔しいけど、大舞台で“悔しい”と思う経験をできたのは大きい。これを糧に成長したい。パリを目指して頑張りたい」。3年後の雪辱を期している。

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